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福井県立恐竜博物館特別展「翼竜の謎」

「亀さん、その列車、乗ってみようじゃないか」
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で、何のトリックも解明出来ないまま、福井県立恐竜博物館着。
今回の目的は特別展「翼竜の謎」と、その関連特別講演です。

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今回のメイン、ダーウィノプテルス。
翼竜の中でも原始的なランフォリンクス類と進化型である
プテロダクティルス類の間を繋ぐ存在だけでなく、
卵を持った状態の化石や、頭部形状の違いから
雌雄がはっきり判るという事で、大きな話題になった標本。
今回は、その実物が展示されています。

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プテロダウストロ。
小さめの個体の骨格模型。

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イスティオダクティルス骨格模型。
大型翼竜としては吻部が独特な形状。
ちょっと論文等もチェックしてみたいです。


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ニクトサウルス離陸シーン。
ニクトサウルスって、前肢の翼を支える第4指以外の指、
一番目から三番目(親指から中指)が見つかって無いんですね。
今回、初めて知ったんですが、2003年の論文ですでに
報告されているようで、2007年の「世界最大の翼竜展」図録収録の
トッド・マーシャル氏のイラストもちゃんと指無しで描かれてました。
自分の勉強不足を痛感。


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世界中で発見された翼竜が数多く展示されています。
また、ダーウィノプテルスを軸とした翼竜の進化の謎から、翼竜の
形態の不思議さへの流れ、翼竜の離陸方法等の最新研究の紹介は、
多くの方の興味を引く様で、熱心にキャプションや映像を見る方も
多かったように感じます。


翼竜以外にも個人的にツボな展示が。
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イクチオルニス。

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ヘスペロルニス
名前と存在は昔から有名で、恐竜・古生物図鑑の
常連と行ってもよいくらいですが、実際に展示を見る事は
少ない白亜紀の歯を持つ鳥類コンビ。
特にイクチオルニスの復元骨格は初めて見ました。

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ヨロイ竜・リャオニンゴサウルスの赤ちゃん。
これがほぼ関節した状態であれば、肩幅の狭さが面白いです。
恐竜の復元において、肩幅をどう表現するかは重要な部分の一つ。
模型やイラスト等でも、ここを見るとその作品の制作者の復元に対する
考え方が判るポイントでもあります。


午後2時からは、 イ・ユンナム博士(韓国地質資源研究院地質博物館長)
による講演。翼竜の足跡とされるものは、結構不思議に思う所が
多かったので、今回の講演でその研究史から現在の研究まで、
一通り聴けたのは良い勉強になりました。

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特別展の図録。
今回の特別展を担当された研究者さんによる執筆・編集。
特別展の展示物・キャプションはほぼ完全に収録されています。
翼竜について纏めて日本語で読める書籍は多くはありません。
「翼竜」(平凡社)、「世界最大の翼竜展」図録と合わせて
翼竜好きなら必携です。3冊読み比べると、翼竜研究の変化や
流れも良くわかります。

これだけ翼竜の標本、展示物と最新情報が
詰まった展示は、現時点では世界でも恐らく類が
無いと思います。
会期は残り少ないですが、機会があれば是非!

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