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プセフォデルマ完結編

「カメニアラズ」プセフォデルマ完結編

そもそもは、この経緯で入手した論文が始まり。
プセフォデルマは前から気になってはいましたが、
ネットでは十分に資料が集まらず、またこの論文の
存在は知っていましたが、入手方法が判らず。
といって、そんな論文がある事を知ってしまったら、
それ無しで造形する気にはなれない。入手出来るとしたら、
もっと先の事かな~、と思っていたら、意外に早く入手。
こうなれば、もう造るしかない!

という事で、早速製作。
それに、翌年のSVP(古脊椎動物学会)に向けて、
そろそろコティロリンクスに代わる、
次のネタが欲しかったんですよね。
コティロリンクスの顛末はこちら
その1その2その3ついでにコチラも)を参照。
コティロリンクスのお蔭で沢山の方と知り合う事が出来たのですが、
いつまでも頼る訳にもいかないのです。

そして、2009年のSVP。そこでの顛末はこちら
その後、クリスチアーノ・ダル・サッソ氏からは
プセフォデルマの論文の著者
ジョバンニ・ピンナ氏のアドレスを教えて頂き、
ついに直接連絡が取れる事に!


ちなみに、プセフォデルマは板歯類と呼ばれる爬虫類の一種。
板歯類にはプラコドゥスのようにウミイグアナに似た姿のものや
ヘノドゥスやプセフォデルマのように
カメに似た姿をしたものがいますが、
カメやイグアナよりもプレシオサウルス類(俗に言う首長竜)
に近縁のグループ。
プセフォデルマはカメと同じような、いかにも甲羅の中に引っ込みそうな
手足で描かれている事が多いのですが、これはカメの骨格が
四足動物の中でも非常に特殊であって、プセフォデルマを
含む板歯類は、カメとは甲羅の作りも肩甲骨の位置も違う、
普通の四足動物タイプなのでは、と考え
(つまり、手足は引っ込まない)、
今回の造形でもそのように表現。
既存の復元とは骨格の捉え方が違うので、
かなり勇気がいる判断でもありました。

、、、、、、という自分の考えも説明した上で、
ジョバンニ・ピンナ氏に作品の画像をメールでお送りしたところ、
「この動物の復元作品として完璧です」
との感想が!
実はダメ出しが来るんじゃないかと心配もしてましたから、
返事を頂いた時はホッとしました。
もちろん、ピンナ氏も私の復元に全面的に
支持している訳では無いと思います。
ただ、一つの考えに沿って、それに根拠と理由を
付けて表現し、それを研究者にも伝えている姿勢を
評価して下さった、と捉えています。

では、あらためてプセフォデルマ完成品を。
psephoderma6-1.jpg
psephoderma6-2.jpg
psephoderma6-3.jpg
psephoderma6-4.jpg

ただ古生物・恐竜を描いたり造ったりするのではなく、
その作品を通じていろんな方と知り合える、しかも
古生物学は世界中で研究されているだけに、
どんどんいろんな所に繋がる可能性がある、
それが古生物復元に挑戦する面白さの一つと思っています。
それに、こうしたあまりメジャーでは無いネタを造ると、
その動物を研究されている方はもちろん、
他の分野の研究者にも妙にウケが良いので楽しいのです。


で、次は何を勝負ネタ用に造ろうかなぁ、、、、。


Comments

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2010-04-15 18:42 
A.E.G No.1658 [Edit]
作品を通して多くの方と交流されるという、理想的なカタチを実現されてますね。素晴らしい(羨ましい!)。

このカメもどき、泳ぎは得意だったんでしょうか?微妙にコケでも生えてたら、絶対生体と間違えますよ!
2010-04-16 22:49 
ふらぎ No.1661 [Edit]
■ A.E.Gさん
>理想的なカタチを実現されてますね。素晴らしい(羨ましい!)。
ちょっとの英語力と図々しさだけですけどね。
後は作品見せたらどうにかなるのは、
物を造る人間の有利なところです。

>微妙にコケでも生えてたら、絶対生体と
>間違えますよ!
あ! それだ!
流石は A.E.Gさん。アイディア頂きです。
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