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改めて「恐竜の復元」紹介

「恐竜の復元」無事に発売となりました。
大型書店を2店見たところ、高額な本にも
関わらずどちらも平積み。
てっきり棚差しだと思ってたんですが。

この本ではアメリカでは有名でも、日本では
それほど名前が知られていないであろう
アーティストが紹介されています。
個人的な感想も含めて、ちょっと紹介。
是非、「恐竜の復元」をお手元に置いてお読み下さい(笑)

数々の博物館の復元画を担当しているカレン・カー。
オクラホマ・サムノーブル博物館の壁画は
実際に見ましたが、色使いと照明のせいか
展示標本の背景に溶け込むようで、それでいて
存在感もある作品でした。

このブログでは緒馴染みのタイラー・ケイラー。
今回参加の外国人勢の中では、唯一面識のあるアーティスト。
この本の記事のための新作のネタに
ヘレラサウルスを選ぶのがタイラーらしい(笑)。
芯に頭骨レプリカ使うって卑怯だよな~~~~。
といっても、彼が今まで手がけた頭部復元の多くは、
基となる頭骨自体の復元も彼自身が製作している訳で、
そういう意味では卑怯でもなんでも無い訳ですが。
なんなら、いたって正攻法と言うべきか。

トッド・マーシャルは、アメリカの恐竜・古生物出版物では
人気アーティストの一人。
あの名誉あるランツェンドルフ賞受賞者でもあります。
仲間内で「トゲトゲ」とか「ジャキジャキ」なんて呼んでる
トッド風恐竜は文句無しにカッコイイので、日本でも
もっと人気があっても良いんじゃないかな、と思ったり。

ゲイリー・スターブは、ランツェンドルフ賞4回受賞という
現在の古生物業界最強の造形師。縮小模型だけでなく
実物大模型もこなすので、彼が何回受賞しても文句の
言いようが無い。サルコスクス実物大は圧巻。
全身骨格とセットで展示したら、日本でも注目されると
思うんですけどねぇ。
「世界最大の絶滅ワニ展」なんてどうかなぁ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この本のもう一方の見所は、各古生物・恐竜の
研究者による解説文。
研究者の方々は、恐竜や古生物全般に
関しても相当な知識をお持ちですが、
当然ながら、それぞれに専門に研究されている
分野があります。
今回の本では、アーティストの各作品と、
その専門分野に合うように解説文を
書いて頂いている訳で、公式に発表出来るレベルとしては、
まさにその世界の最新情報が詰め込まれていると
言っていいでしょう(もちろん、各研究者の方は
まだまだネタはお持ちなんでしょうけれど)。
学会での発表や、個人的にお会いした時に伺って
「面白い! こんな限られた場所で
 限られた相手だけに話すのは勿体ないな~」
と思っていたネタも紹介されています。
(学会発表というのは、まだ研究途中という物も
多いですし、また個人的に伺った話も、
私がすべてをキチンと理解出来ているか
自信が無いですので、ブログではあまり詳しく
書かないようにしています。)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
画集・作品集としても、専門書としても
見応え読み応え十分だと思います。
これで売れてくれて、第2巻なんて事になれば
本当に嬉しいんですが。紹介して欲しいアーティストは他にも
いますし、興味深い話、解説を書いて頂きたい研究者も
まだまだおられます。
第2巻の時は、自分は完全に読者側でも良いし。
皆さん、是非宜しくお願い致します。

Comments

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2008-09-01 23:48 
荒木 No.1223 [Edit]
いや~、見応えも読み応えもある、いい本ですね!写真も装丁もきれいですね。
こんどサインもらいに行きます!
2008-09-02 19:22 
りゅう No.1225
わっ!すごい本のようですね、是非買います。
この前の「恐竜を探せ」ともどもサインくださいね。
2008-09-03 12:35 
umr No.1226 [Edit]
買ってきました!
まだざっとしか見ていませんが、見てるだけでワクワクしてきますね。
タイラーさんの制作風景を見ながら「でかいのを作りて~」と思ってしまいました。
「古生物の復元」とかも見てみたいです。
2008-09-04 01:19 
ヤマモト No.1227 [Edit]
いろいろな方向の恐竜・古生物好きが、いろいろな楽しみ方をできる本だと思いました。
恐竜を作るの&人が作ったのを見るのが好きなので、研究者の解説部分と、作品集の部分と、至れり尽くせりな内容にほくほくでした。
2008-09-04 21:10 
ふらぎ No.1228 [Edit]
■ 荒木さん
>写真も装丁もきれいですね。
そんなんですよ!
本好きとしては、自分が関わった本の
装丁が良いのは嬉しいもんです。
私の作品の写真は編集の川嶋さんが
撮って下さったんですが、アロサウルスは
再度わざわざ撮りなおしたくらい拘って
下さいました。


■ りゅうさん
こっちはかなり専門的ですが、是非じっくり
読んで見て下さい。
サインは、、、、、、練習しとこ(笑)。


■ umrさん
>「でかいのを作りて~」と思ってしまいました。
実物大故の説得力ですもんね。
どれだけ頑張っても縮尺模型では敵わないトコロです。

>「古生物の復元」とかも見てみたいです。
ですよね。結構マイナーな古生物の復元画や
模型も結構ありますから、集めると面白いはず。
研究者の解説も楽しみですよね。


■ ヤマモトさん
>恐竜を作るの&人が作ったのを見るのが好き
復元するにあたっての考察、学説の紹介だけじゃ
どうしても取っ付きにくかったでしょうから、
製作工程の紹介はハズせない記事だったと思います。
もし次があるなら、模型は全身の制作工程を
見せて欲しいな、と。
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