
このブログでは珍しく、造形の話。
昔から私の事を良くご存知の方はご承知かと
思いますが、基本的になんでも小さい物が好きです。
だもんで、以前は作品も掌サイズばかりで、
たまに大きなサイズの作品に挑戦すると平気で
半年とかかけてました。
約4年前の事。荒木一成さんから
「40〜50cmくらいの作品を30体造りなさい。
そしたら、個展やっても様になるし、何か道開けるよ」
とアドバイスが。
荒木さんとは高校一年生の時の初対面以来、
その時点でもう10年くらいの付き合いがあったんですが、
作品を見せても、ただ褒めるだけ、
一度もダメ出しや具体的なアドバイスをされた事が
ありませんでした。
そんな荒木さんから初めてのアドバイス。
これは絶対に実行しなければならないと決意、
そして今回、その30体目が完成となりました。
30体目はアロサウルスってのは最初から
決めてたんですよね。
まず1体目を何にしようと迷ったときに
目に留まったのが、「恐竜パンテオン」にて
紹介の金子隆一さんによる2002年SVPレポートにあった
オクラホマ・サムノーブル自然史博物館の
ペンタケラトプス全身骨格。
それがヤケにカッコ良かったので、1体目はペンタケラに決定。
まさか、それから数年後に自分がSVPに参加したり、
ペンタケラを実際に現地で見る事になるとは、
想像もしてませんでしたね。
そんなの、遠い遠いどこかの話だと思ってた。
30体を振り返ると、数を造る、という事が
これほど良い経験になるとは思いませんでした。
数造る事で一番重要と感じたのは、実験・失敗が
思い切って出来る事。
イベントで売ったり、商品原型として納める作品等、
お金を頂く作品で実験・失敗は出来ませんが、
個人作品ならそこは好きにし放題。
「これはミスったな」と思っても、
「ま、こういうのもアリかもしれないし
それに、とにかく30体目指さなきゃ!」と
割り切って完成。
そんな中でも、予想外に学ぶ事が多かったのが塗装に関して。
本人はイマイチと思っている作品に限って、
ベタ褒めされたりするんです。
印象的なのはジョバリアとケラトサウルス。
本人的には「もっと無難に纏める落とし所があったんじゃ
ないかな」と反省していた作品だったのですが、
ジョバリアはあの恐竜復元画の大御所マーク・ハレット氏に
「これ、いい色だね〜。何を参考にしたの?」と言われ、
ケラトサウルスは恐竜アートのコレクター、
ジョン・ランツェンドルフ氏から「色のセンス、良いなぁ」と。
褒めて貰えるという事は、それは失敗ではなく、
技の一つとして身につけた方が良いという事。
失敗を恐れて無難な塗装をしていたら
一生身に付かなかったはず。
こういう技の引き出しの増やし方もあるんだな〜と。
これまで数百体(!)の恐竜・古生物を造って来た
師匠のアドバイスはダテじゃ無かったのです。
この30体に関しては、並べた時に一定のテイストで
纏まるようにと、大人しめのポーズで造っています。
個人的にも大人しめの作品が好きですし。
逆にそういう方向性で造り続ければ、そのうち飽きて
派手なポーズも造り出すんじゃないかと思ったんですが、
最後まで結構地味でした。
とにかく、これで目標は達成したので、
次はまた別の目標に向っての作品制作です。
これからはポーズも派手目にしてみたいし。
、、、、、、実は、31体目なんだよね、アロ。
この記事へのコメント
■ umr| 2007/09/06(木) 12:54:52 [ 編集]
30+1体完成おめでとうございます♪
「わたパキ」を見ながらいつもコメントを入れようと思うのですが、毎度毎度の素晴らしい完成度に気の利いた言葉が見つかりません、、
ふらぎさんの作品の「自然さ」はやはり凄いです。普通何処かにぎこちなさがあったりする物ですが全く見当たりません!!
これからの作品がどう変わっていくのか楽しみです♪
「わたパキ」を見ながらいつもコメントを入れようと思うのですが、毎度毎度の素晴らしい完成度に気の利いた言葉が見つかりません、、
ふらぎさんの作品の「自然さ」はやはり凄いです。普通何処かにぎこちなさがあったりする物ですが全く見当たりません!!
これからの作品がどう変わっていくのか楽しみです♪
記念作品おめでとうございます!
いつもながら重量感とそれを支えるバランスが素晴らしいですね。
ふらぎさんの作品って、皮の皺感がステキです。
ひっぱったら伸びそうなんですもん。
自分がイマイチと思っている作品が意外に一番好評だったり、その逆も多々あって、やっぱりたくさんの人に作品を見せるって続けていく上で大切だなあと思います。
いつもながら重量感とそれを支えるバランスが素晴らしいですね。
ふらぎさんの作品って、皮の皺感がステキです。
ひっぱったら伸びそうなんですもん。
自分がイマイチと思っている作品が意外に一番好評だったり、その逆も多々あって、やっぱりたくさんの人に作品を見せるって続けていく上で大切だなあと思います。
■ たか| 2007/09/06(木) 18:49:43 [ 編集]
おお。
この瞬間、達成点即ち通過点となったわけですね。
おめでとうございます。
この瞬間、達成点即ち通過点となったわけですね。
おめでとうございます。
そんなアドバイスしたっけ・・・。しまった・・・。
と言うのはさておき、30作品、おめでとうございます。
次のアドバイスは、作品への未練を捨てるために、1周間にひとつづつ、地面に叩きつけ・・・冗談冗談。
と言うのはさておき、30作品、おめでとうございます。
次のアドバイスは、作品への未練を捨てるために、1周間にひとつづつ、地面に叩きつけ・・・冗談冗談。
やはり続けることは大切ですね、それも目標を持って。
次のステージに進んだ作品にも期待しています。
(未だMG時代レベルの男より)
次のステージに進んだ作品にも期待しています。
(未だMG時代レベルの男より)
■umrさん
>毎度毎度の素晴らしい完成度に
>気の利いた言葉が見つかりません、、
それはこちらも同じですよ。
そちらのブログ見ながら
「特に言う事無いんだよなぁ、困った事に」です。
>作品の「自然さ」
正直、自分ではそこらへん表現できてるか
分からないんですよ。表現出来てるかも知れないし、
ただの作風かも知れないし、「自然さ」の認識が
他人とズレてるかも知れない。
umrさんにそう言って頂けると自信持てます。
>これからの作品がどう変わっていくのか楽しみです
作風が変わる以前に、ネタがどんどん渋くなっていく
ような予感が、、、。
■まがねさん
>ひっぱったら伸びそうなんですもん。
先日の「美味しそう」に通じる感想ですね(笑)。
柔らかさが出てる、っていうのは重要な事のはず
ですから、嬉しい感想です。
>やっぱりたくさんの人に作品を見せるって
>続けていく上で大切だなあ
いろんな趣味嗜好・立場・年齢の方から
感想を聞くと、そこからまた様々な
モチベーションが湧いて来るんです。
そのためにも、まずは作品を観に来て貰わないと
話は始まりません。有名人なら名前だけで
人は来ますが、駆け出し段階ではそういう訳には
行きません。今までの私の作品展も「恐竜」だから
観に来て下さった訳で、単に「造形作品展」では
知り合い以外は誰も来てくれなかったでしょうし、
いろんな方に出会って感想を聞く事も無かったはずです。
そういう点で、活動初期こそ自分の専門性・得意分野を
絞って、それを前面に打ち出すべきじゃないかな、
とか思ってます。
■たかさん
>達成点即ち通過点
「俺たちの闘いは、まだ始まったばかり!」
(大空にラスボスor父親等の顔)ですよ。
、、、、連載打ち切りのような事に
ならないよう頑張りますです。
■荒木さん
>そんなアドバイスしたっけ・・・。
しましたよ(笑)。確か、最初の作品展の時だったと。
30って数が絶妙なんです。50って言われたら
「無理!」って思ってたかも。20だと作品展等考えると
少ないですし。とっさに30って数字が出た所に
荒木さんの経験の重さが出てるな、と
最近実感しました。
■A.E.Gさん
応援してくれたり、作品を楽しみにしてくれている
友人・知人に恵まれていたのも、ここまで来れた
大きな要因だと思います。
一人でやってたら、根が真面目では無いので、
すぐサボってたでしょうね。
とりあえず、次の目標の一つがペルム紀大会ですね〜。
お互い、頑張りましょう!
>毎度毎度の素晴らしい完成度に
>気の利いた言葉が見つかりません、、
それはこちらも同じですよ。
そちらのブログ見ながら
「特に言う事無いんだよなぁ、困った事に」です。
>作品の「自然さ」
正直、自分ではそこらへん表現できてるか
分からないんですよ。表現出来てるかも知れないし、
ただの作風かも知れないし、「自然さ」の認識が
他人とズレてるかも知れない。
umrさんにそう言って頂けると自信持てます。
>これからの作品がどう変わっていくのか楽しみです
作風が変わる以前に、ネタがどんどん渋くなっていく
ような予感が、、、。
■まがねさん
>ひっぱったら伸びそうなんですもん。
先日の「美味しそう」に通じる感想ですね(笑)。
柔らかさが出てる、っていうのは重要な事のはず
ですから、嬉しい感想です。
>やっぱりたくさんの人に作品を見せるって
>続けていく上で大切だなあ
いろんな趣味嗜好・立場・年齢の方から
感想を聞くと、そこからまた様々な
モチベーションが湧いて来るんです。
そのためにも、まずは作品を観に来て貰わないと
話は始まりません。有名人なら名前だけで
人は来ますが、駆け出し段階ではそういう訳には
行きません。今までの私の作品展も「恐竜」だから
観に来て下さった訳で、単に「造形作品展」では
知り合い以外は誰も来てくれなかったでしょうし、
いろんな方に出会って感想を聞く事も無かったはずです。
そういう点で、活動初期こそ自分の専門性・得意分野を
絞って、それを前面に打ち出すべきじゃないかな、
とか思ってます。
■たかさん
>達成点即ち通過点
「俺たちの闘いは、まだ始まったばかり!」
(大空にラスボスor父親等の顔)ですよ。
、、、、連載打ち切りのような事に
ならないよう頑張りますです。
■荒木さん
>そんなアドバイスしたっけ・・・。
しましたよ(笑)。確か、最初の作品展の時だったと。
30って数が絶妙なんです。50って言われたら
「無理!」って思ってたかも。20だと作品展等考えると
少ないですし。とっさに30って数字が出た所に
荒木さんの経験の重さが出てるな、と
最近実感しました。
■A.E.Gさん
応援してくれたり、作品を楽しみにしてくれている
友人・知人に恵まれていたのも、ここまで来れた
大きな要因だと思います。
一人でやってたら、根が真面目では無いので、
すぐサボってたでしょうね。
とりあえず、次の目標の一つがペルム紀大会ですね〜。
お互い、頑張りましょう!
■ 飛車| 2007/09/07(金) 14:06:05 [ 編集]
おめでとうございます!
記念のアロが普通のではなくビッグアル2というのがなんとも徳川さんらしいというか
是非30体揃い踏み展示を見てみたいですね
次は羽毛恐竜?オビラプトルなんかいいんじゃないかなー…(こっそり)
記念のアロが普通のではなくビッグアル2というのがなんとも徳川さんらしいというか
是非30体揃い踏み展示を見てみたいですね
次は羽毛恐竜?オビラプトルなんかいいんじゃないかなー…(こっそり)
■ もけきよ| 2007/09/07(金) 22:12:45 [ 編集]
先輩、おめでとうございます!
次の目標は芸域を広げる為にも
サバンナ・八木の
『ぼくの怪獣大百科』
『ぼくの怪獣大百科・レッド』
の中から31体作るというのはどうですか?
次の目標は芸域を広げる為にも
サバンナ・八木の
『ぼくの怪獣大百科』
『ぼくの怪獣大百科・レッド』
の中から31体作るというのはどうですか?
30体なんて、まだまだ少ないでしょう。通過点にすぎないですね。
と一応、発破をかけてみる。
と一応、発破をかけてみる。
■飛車さん
>記念のアロが普通のではなくビッグアル2
1/48アロを造った時にベースにしたのが
一般的なプロポーションのアロだったので、
次は印象の違うビッグアル2にしたんです。
それに、保存状態の良さでは無視出来ない
標本ですしね。
オヴィは、羽毛表現がネックで先延ばしに
している恐竜の一つです。
羽毛恐竜は、バードカービングの方に
挑戦して欲しいなとも思いますが。
■もけきよさん
アレのキャラ、ワンフェスで売るとしたら
やっぱ版元は吉本なんだろうか。
今度、もけきよさんがお会いする師匠に、
そこらへん言い含めておいて下さい(嘘です)。
■corvoさん
30体、全然少ないです。
恐竜はなんとか特徴的な種類はカバー
(それでも手が回っていないのが幾つか)、
古脊椎全般となると、全く目処が
たちません。が、それだけまだ
ネタは豊富って事なんで、これから
いろいろと楽しみです。
>記念のアロが普通のではなくビッグアル2
1/48アロを造った時にベースにしたのが
一般的なプロポーションのアロだったので、
次は印象の違うビッグアル2にしたんです。
それに、保存状態の良さでは無視出来ない
標本ですしね。
オヴィは、羽毛表現がネックで先延ばしに
している恐竜の一つです。
羽毛恐竜は、バードカービングの方に
挑戦して欲しいなとも思いますが。
■もけきよさん
アレのキャラ、ワンフェスで売るとしたら
やっぱ版元は吉本なんだろうか。
今度、もけきよさんがお会いする師匠に、
そこらへん言い含めておいて下さい(嘘です)。
■corvoさん
30体、全然少ないです。
恐竜はなんとか特徴的な種類はカバー
(それでも手が回っていないのが幾つか)、
古脊椎全般となると、全く目処が
たちません。が、それだけまだ
ネタは豊富って事なんで、これから
いろいろと楽しみです。