:ふらぎ雑記帳 <恐竜・古生物模型作品ギャラリー・ブログ>

Home > 恐竜・古生物 > ブロントサウルス復活?

ブロントサウルス復活?

一度は名前が消えてしまったブロントサウルスという学名が
復活するかも、という研究が出ました。
詳細はこちら等。

ブロントサウルス復活の研究&論文紹介(「恐竜の楽園」より) 
ディプロドクス科の恐竜の系統解析を新たに行った、という研究です。
その結果の1つとしてブロントサウルスの属名復活があります。
恐竜の研究に興味のある方なら、英語苦手でも論文ダウンロードしてても良いかと。 
画像も多めですし、ブロントサウルス、アパトサウルスが属する
ディプロドクス科一覧表も判りやすいです。
ちなみにアパトサウルス属とブロントサウルス属の違いは、
現生動物だとゾウ科の中のアジアゾウとアフリカゾウの違いになります。
と考えると、結構大きい違いですね。

ここからは、私がこれまで見たアパトサウルスいろいろ。

CCG3tgVIAA05LOjpgmedium.jpg
アメリカ自然史博物館のアパトサウルス・エクスケルスス
元々ブロントサウルスとして展示されていたものが、アパトサウルスになり、
今回の研究に基づくと再びブロントサウルスに戻る事になる骨格。
sR0016932_20150410204031462.jpg
ブロントサウルス時代の頃の骨格をイメージした模型。
実際の展示では、首はもっと真っすぐでしたが。


th_R0024348.jpg
シカゴ・フィールド博物館のアパトサウルス
種は.sp(種不明)だったかな?(解説パネル、撮り忘れた)。
ブロントサウルスとして展示されていたころに
チャールズ R ナイトによって描かれた壁画が飾られています。


カーネギー自然史博物館のアパトサウルス・ルイザエ
カーネギ自然史博には一度行って、このアパトサウルスも見ては
いるのですが、画像のネット掲載は基本ダメらしいので、
スミソニアン博物館のブログから。
こちらは最初からアパトサウルスとして報告されているので、
今回の論文でもアパトサウルスのまま。


th_IMGP3462.jpg
オクラホマ・サムノーブル自然史博物館のアパトサウルス。
手前にサウロファガナクスが被っていて分かりにくいですが。
解説パネルを撮り忘れて種名が確認できないのですが
(アヤクス種で良いのかな?)、
アパトサウルスとしては最大の個体だそう。
今回の論文では、ブロントはアパトよりも基本的には
小さいそうなので、このアパトは多分アパトのまま。
というか、このアパトの画像、良いのが撮れてないんですよね。
もう一回、撮り直しに行きたい。
ペルム紀展示もリニューアルしたようですし。

th_R0012126.jpg
東京・国立科学博物館のアパトサウルス・アヤクス。
頭部とシッポの後ろ半分、胴体の左半分は無いのですが、
それ以外はほぼ完全に残った標本を基に復元された骨格。
今回の論文では、アパトサウルスともブロントサウルスとも違う新属新種に
なる可能性があるのだとか。
現在(2015年4月)は国立科学博物館の恐竜ホールは
リニューアル作業中。終了後には展示に戻ってくるのでしょうか?


20140915132230c68_20150410203549a7f.jpg
私が製作したブロントサウルス旧復元とアパトサウルス現代版復元。
このアパトサウルスは、エクスケルスス種ベースの骨格図と
アメリカ自然史博とフィールド自然史博の骨格を参考にしているので、
今回の論文に合わせるとブロントサウルスに近いタイプかと。
アパトサウルスはサイトのギャラリーへのアップをサボっている間に
名前が変わってしまいそうです。

勿論「ブロントサウルスが復活」 といっても、名前(属名)が
有効になるんであって、ブロントサウルスと呼ばれた頃の
アノ姿(丸顔&山なりの背中)で戻って来る訳じゃないんですよね〜(笑)。
「覚えてる〜? ブロントだよ! 何十年ぶりかなぁ」「・・・って誰?」状態、です。
ブロント>アパトが一般化した頃(1970年代かな?)は、研究の進展で
恐竜復元の変化が大きかった時期(温血説&シッポが上がった頃)ですし、
頭骨もカマラサウルスタイプの丸顔からディプロドクスタイプの
細い顔になりましたから。

こういった系統解析の結果は、反論も想定されるのですが、
大凡納得されている感じがします。
というか、結構研究者の皆さんもブロントサウルス復活を歓迎してるような。


Comments

post
2015-04-11 17:25 
猛勉之瑛 No.2063
 ブロントサウルスが復活してうれしいのは僕だけじゃなくてよかったです(笑)。まだアブストしか読んでおりませんが、ディプロドクス・ロングスが無効名であったこと(僕にとってディプロといえばロングスなんですよ…ちなみにアパトはアジャックス。どちらも最初に覚えた種名です)とか、ポルトガルのディンヘイロサウルスがスーパーサウルスの第2の種であったとか、もう目を疑いたくなるような話が載っておりました。学問というものはすべからくダイナミックなものであることを思い知った次第です。
2015-04-13 13:08 
Basilio No.2064
いやあ面白いことになりましたね(笑)
学問の世界の人たちからするとまた「ややこしいことしやがって」という人もいるだろうなあと思いつつも、ブロントサウルスと言うネーミングの復活はみいはあなファンからするとやっぱり嬉しいし、またいろいろな場所でお話をする上でも興味を引く物語は魅力的です^^
反論も含めこれからの展開も気になるところですね。
2015-04-16 12:01 
ふらぎ No.2065 [Edit]
■猛勉之瑛さん
やはり恐竜の代名詞のような名前でしたから、
復活すると何となくホッとしますね。
また、無理?な名前の復活ではなく、ブロントサウルスとしての
有効性が認められて、というのもスッキリします。
もちろん、この先反論や再統合の可能性もあるかも、ですが、、、。

■Basilioさん
ブロントの事が無かったとしても、非常に面白い&重要な論文だと
思います。ディプロドクス科だけでこの情報量ですから、
竜脚類全般となるとまだまだいろんな事が起こるんでしょうね。
Comment form
初めての書き込みの方、またアドレス等変更になった方は、
メールアドレスまたはサイトURLをお願いします。
メールアドレスは、コメント表示の際には非表示になります。