:ふらぎ雑記帳 <恐竜・古生物模型作品ギャラリー・ブログ>

茨城県自然博物館・特別展「マンモスが渡った橋」

茨城県自然博物館・特別展「マンモスが渡った橋」を見学

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ロサンゼルス、ランチョ・ラ・ブレア・タールピットから発掘された
動物骨格の展示。

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スミロドン骨格。すべて実物化石で組まれています。
常設展示のものを含めると、館内には4体のスミロドン骨格があることに。

ここからは常設展示

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サーベル状の犬歯を持つネコ科動物(セイバー・トゥース・キャット)の頭骨展示。
これだけ集められた展示は珍しいかも。

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ティラノサウルス幼体の頭骨レプリカ。
元になったのは、茨城県自然博と姉妹館提携をしている
ロサンゼルス郡立自然史博物館の標本。

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松花江マンモス。デカい。

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ヌオエロサウルス

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茨城県博を訪れたのは、2008年の
初めての博物館展示用のお仕事を貰った時
以来です。
やはり7年も経つと物の見方も随分変わっていて
前回は気付かなかったような,でも重要な展示を見つけたり。
特別展も氷河期の動物の移動や、そもそも氷河期とは、という事が
じっくりと解説されており、良い内容でした。





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そして、人を猫人間に変えてしまう恐ろしい機械。
グリップを握る手が知らず知らずにネコハンドポーズになるという。

講談社「きょうりゅう ベスト50」

「きょうりゅう ベスト50」が発売になりました。
登場する恐竜・古生物はすべて私の作品の画像です。
私だけの作品で構成された本は、「きょうりゅういっぱい」以来、
これで2冊目。

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1〜3歳児向け&持ち歩き用という事で、サイズがカワイイです。


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児童書は価格が安めなので、自分で何冊も購入して
海外等に行くときのお土産に使うのにとても重宝しています。
今回のこの本は、さらにサイズがコンパクトなので荷物になりにくい&
数を持って行けそうなので、更に使い勝手が良い感じ。
また、「これに載ってるの、全部俺の作品」っていうのが
英語で説明し易いのも良いんですよね(笑)。
イラストならともなく、立体作品で一人の作家の作品で
まるごと構成は海外でもほとんど無いので、結構驚いて貰えます。

対象年齢が1〜3歳児という事ですが、
子供が初めて眼にする恐竜のイメージが自分の作品かも、
というのは嬉しい半面、責任も感じます。そういう時の印象って、
ずっと先まで残ったりしますし。出来るだけの事はしておきたいので、
今回も時間の許す範囲で、撮影前に模型を修正したりしました。

フェバリット新製品・アーケロン&ディメトロドン

フェバリット社のプレヒストリック・ライフシリーズの新商品、
アーケロン、ディメトロドンが発売になりました。

私が原型製作を担当したソフトモデルシリーズ
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アーケロン
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ディメトロドン



こちらは私が製作した原型を参考に開発された
ビニールモデルシリーズ

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アーケロン

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ディメトロドン
(各画像はフェバリット社ホームページより)

それぞれの商品の詳細は、インタビュー記事にて
いろいろお話していますので、そちらを是非。

「恐竜女子会」開催のお知らせ


リターンオブ恐竜女子会

「恐竜女子会」 (ハンズカフェ恐竜・古生物トーク第10回)
2015年5月7日 19:00〜20:30
その他詳細、参加申し込みはこちら

昨年8月に続き2回目の開催です。前回の様子はこちら

恐竜・古生物情報メモ&近況報告.4.13

●第42回「化石を語る」文化講演会
「トリケラトプス復元学―原生種の骨と肉の先に垣間見える過去の世界―」
講師:藤原慎一博士 (名大博物館)
平成27年4月29日(祝)13時30分~ 於:名古屋市科学館
申し込み方法等詳細>こちら 
2014年に大阪市立自然史博物館で開催のトリケラトプス展
監修をされた藤原先生の講演です。


オヴィラプトロサウルスの性的二形(恐竜の楽園)
オヴィラプトルに代表されるオヴィラプトロサウルス(類)の中の
カーンの状態の良いシッポの化石からオスメスの違いを
見分けられるのでは、という研究。
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カーン頭骨レプリカ。
アメリカ自然史博物館にて撮影。


●丹波竜(タンバティタニス)のフィギュア、完売
 (大阪市立自然史博物館ミュージアムショップ)>元記事
2〜3年の販売期間を想定しての生産数が、1年でほぼ完売。
残すは各取り扱い店の店頭在庫のみとの事。再生産は未定だそうです。
個人的には、丹波市の公式フィギュアとして専門家が
しっかり関わった商品である事をフルに利用した広報が大きかったと思います。
特にポスター・チラシのデザインは私もお気に入りでした。
丹波竜フィギュアページ


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●4月11日
大阪市立自然史博物館・特別展「スペイン奇跡の恐竜たち」spain-dino.jp 
関連イベント・「恐竜のかざり」に参加してきました。
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林先生による常設展示解説。
この後、講堂でお話&さまざまな標本を見ながらの質疑応答。
博物館に所属の世界レベルでの研究を行われている恐竜研究者の
講座が定期的に行われている、というのは、私の子供の頃には
まず無い事でした。こういった講座に参加している子供産達が
ちょっと羨ましかったりもします。

ブロントサウルス復活?

一度は名前が消えてしまったブロントサウルスという学名が
復活するかも、という研究が出ました。
詳細はこちら等。

ブロントサウルス復活の研究&論文紹介(「恐竜の楽園」より) 
ディプロドクス科の恐竜の系統解析を新たに行った、という研究です。
その結果の1つとしてブロントサウルスの属名復活があります。
恐竜の研究に興味のある方なら、英語苦手でも論文ダウンロードしてても良いかと。 
画像も多めですし、ブロントサウルス、アパトサウルスが属する
ディプロドクス科一覧表も判りやすいです。
ちなみにアパトサウルス属とブロントサウルス属の違いは、
現生動物だとゾウ科の中のアジアゾウとアフリカゾウの違いになります。
と考えると、結構大きい違いですね。

ここからは、私がこれまで見たアパトサウルスいろいろ。

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アメリカ自然史博物館のアパトサウルス・エクスケルスス
元々ブロントサウルスとして展示されていたものが、アパトサウルスになり、
今回の研究に基づくと再びブロントサウルスに戻る事になる骨格。
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ブロントサウルス時代の頃の骨格をイメージした模型。
実際の展示では、首はもっと真っすぐでしたが。


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シカゴ・フィールド博物館のアパトサウルス
種は.sp(種不明)だったかな?(解説パネル、撮り忘れた)。
ブロントサウルスとして展示されていたころに
チャールズ R ナイトによって描かれた壁画が飾られています。


カーネギー自然史博物館のアパトサウルス・ルイザエ
カーネギ自然史博には一度行って、このアパトサウルスも見ては
いるのですが、画像のネット掲載は基本ダメらしいので、
スミソニアン博物館のブログから。
こちらは最初からアパトサウルスとして報告されているので、
今回の論文でもアパトサウルスのまま。


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オクラホマ・サムノーブル自然史博物館のアパトサウルス。
手前にサウロファガナクスが被っていて分かりにくいですが。
解説パネルを撮り忘れて種名が確認できないのですが
(アヤクス種で良いのかな?)、
アパトサウルスとしては最大の個体だそう。
今回の論文では、ブロントはアパトよりも基本的には
小さいそうなので、このアパトは多分アパトのまま。
というか、このアパトの画像、良いのが撮れてないんですよね。
もう一回、撮り直しに行きたい。
ペルム紀展示もリニューアルしたようですし。

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東京・国立科学博物館のアパトサウルス・アヤクス。
頭部とシッポの後ろ半分、胴体の左半分は無いのですが、
それ以外はほぼ完全に残った標本を基に復元された骨格。
今回の論文では、アパトサウルスともブロントサウルスとも違う新属新種に
なる可能性があるのだとか。
現在(2015年4月)は国立科学博物館の恐竜ホールは
リニューアル作業中。終了後には展示に戻ってくるのでしょうか?


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私が製作したブロントサウルス旧復元とアパトサウルス現代版復元。
このアパトサウルスは、エクスケルスス種ベースの骨格図と
アメリカ自然史博とフィールド自然史博の骨格を参考にしているので、
今回の論文に合わせるとブロントサウルスに近いタイプかと。
アパトサウルスはサイトのギャラリーへのアップをサボっている間に
名前が変わってしまいそうです。

勿論「ブロントサウルスが復活」 といっても、名前(属名)が
有効になるんであって、ブロントサウルスと呼ばれた頃の
アノ姿(丸顔&山なりの背中)で戻って来る訳じゃないんですよね〜(笑)。
「覚えてる〜? ブロントだよ! 何十年ぶりかなぁ」「・・・って誰?」状態、です。
ブロント>アパトが一般化した頃(1970年代かな?)は、研究の進展で
恐竜復元の変化が大きかった時期(温血説&シッポが上がった頃)ですし、
頭骨もカマラサウルスタイプの丸顔からディプロドクスタイプの
細い顔になりましたから。

こういった系統解析の結果は、反論も想定されるのですが、
大凡納得されている感じがします。
というか、結構研究者の皆さんもブロントサウルス復活を歓迎してるような。


恐竜・古生物情報メモ&近況報告.4.2

「ロマレオサウルスとプレシオサウリアの初期進化」 
ロマレオサウルスはプリオサウルスではない可能性も。
(恐竜の楽園)
プレシオサウルスとして、典型的な首長竜の標本としてお馴染みだった物が、
その後ロマレオサウルスに属(&名前)が変わり、かつ首の短い&
頭の大きい首長竜・プリオサウルス類の系統に入るとされたのが、
今度はそうでもないかも、という流れ。
首長竜、という和名?を使うとややこしいんですが、プレシオサウルス、
プリオサウルス双方共に首の長さは語源になっていないんですよね。
またロマレオサウルスは、エラスモサウルス類(大型首長竜)に比べれば
首は短いものの、それでも首の長さと頭の小ささは「首長竜」感が十分で、
一方頭骨にはプリオサウルス類っぽいラインもあったりで、
その微妙な特徴の混ざり具合が魅力的な首長竜でもあります。


幻の海獣、最古の化石発見 県博物館学芸員
束柱類は古脊椎動物としては日本を代表するとって良い動物群。
デスモスチルスやパレオパラドキシアがその仲間ですが、
今回はその中のパレオパラドキシアの世界最古の化石発見というニュース。


三畳紀後期のワニの祖先・カルヌフェクス
陸上2足歩行で当時のトッププレデターだったかも、と。
尖った口先に横に幅のある後頭部という頭骨が
魅力的です。
ワニの祖先といっても、この時代のこの仲間は
今のワニとは随分違った姿・生態のものが多いです。


・オックスフォード大学自然史博物館と、そこで働く研究者さん達の様子。

ここの博物館は展示標本は勿論、展示方法や建物自体も魅力的。
知り合いの研究者さん数人からもお勧めされている博物館の1つです。
いずれ機会を見つけて、是非行ってみたいです。




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●恐竜・古生物イラストサイト「Extinct Creatures」に
白亜紀のウミガメ・メソダーモケリスを更新しました>こちら

●「世界の恐竜博物館見聞記」に
 ドイツ・ベルリン自然史博物館(2回目)を更新しました>こちら

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3月15日
兵庫県立人と自然の博物館セミナー「ゾウの進化はどこまで分かったのか 」
聴講してきました。ゾウ(長鼻類)の進化を総論的に&近年の研究と
その動向についてギッチリ聴ける貴重な機会。
化石種長鼻類復元についての重要な知見も幾つか。
また、新種のトカゲ類として記載報告された
パキゲニス・アダチイの特別展示も見学してきました。