:ふらぎ雑記帳 <恐竜・古生物模型作品ギャラリー・ブログ>

アジア恐竜国際シンポジウム

福井県立大学、福井県立恐竜博物館を会場に
開催されたアジア恐竜国際シンポジウムに参加してきました。

3月21日
シンポジウム初日

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開会の挨拶

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懇親会。
リンチェン・バルスボルド氏の挨拶。
モンゴルの恐竜研究では世界的権威。
コンコラプトルやガリミムスなどの命名者でもあります。

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左から平山廉氏、Jin-Young Park氏(韓国恐竜研究センター)、
Sang-young Han氏。
Park氏とは、ネットではこれまでも交流があったのですが
直接会うのは初めて。ご自分で絵も描かれるので、
予想通り話が合い、楽しかったです。
韓国には今まで行ったことがないので、この縁を機会に
ぜひ行って見たいです。

懇親会会場では、抽選クジの景品に読売新聞社提供のタルボサウルス、
サウロロフスフィギュアが。私が原型を担当した商品です。
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そのサウロロフスをパスカル・ゴドフロア氏がゲット。
ベルギー王立自然科学博物館の研究者で、
オロロティタン等の記載命名者です。
ゴドフロア氏とは、メールでのやりとりは少しあったのですが、
以前ベルギーの博物館を訪れた際は、調査旅行中という事で会うことが
出来なかったので、今回が初対面。
その記念に一緒に写真を。しかも、たまたま近くに居られた
徐星氏も一緒という事に。

その後、タルボサウルス、サウロロフスを当てた方々から
サインを頼まれたのですが、こちらはこんな事になるとは思わず
完全に油断してお酒もそれなりに飲んでいて、ペンを持つ手が
震えたり。




翌22日
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昨日に続き、会場は福井県立大学

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前日の様子の新聞記事に写ってしまいました。
しかも1面カラー。
シンポジウム会場にも記事が張り出されたので、皆さんには
「写ってたねぇ(笑)」と言われる事に。
研究者でも無い人間な上に、海外の研究者さんへ
作品を見せる他の参加者さんの通訳をしていただけなのですが、
当のその参加者さんは顔が写っていないしで、
ちょっと気まずかったり。

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その新聞記事の写真の左に写っていた
ロシアから来られたIvan yu.Bolotsky氏に頂いた
オロロティタン・ポストカード。
Bolotsky氏はオロロティタンの研究チームの一人で
今回のシンポジウムではアムール川流域で発見された
ティラノサウルス類の歯の発表をされました。

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休憩場所。参加者の人数にちょうど合った広さと
ポスター発表の場所も一緒という事で、多くの交流の
機会が持てる場所でした。

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2日目のパーティ


23日
会場は福井県立恐竜博物館。
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毎回、夏~秋の特別展期間中に来ているので、
この時期は始めて。天気も快晴で周りの景色も綺麗でした。

シンポジウム参加者には、フクイラプトル、
フクイサウルス、フクイティタン等の模式標本や
エウヘロプスの頭骨&首のレプリカを展示。
貴重な模式標本は勿論ですが、個人的には
思い入れのあるエウヘロプスのレプリカを
至近距離で観察出来て嬉しい。

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シンポジウム記念の一般講演の後は
シンポジウム参加者向けのミュージアムツアーに参加。
化石クリーニング室や、レプリカ製作室の見学も出来ました。

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シンポジウムに合わせて開催の特別展示の一つ、
スコミムス全身骨格。
以前のものから、ポーズや頭骨が変更されています。
特に頭骨はタイラー・ケイラー氏が復元した新バージョン
実はこの頭骨、以前シカゴ大学訪問の際、製作中のものを
見せて貰っており、前バージョンとの違いに驚いたのです。
一般公開までは、その存在は秘密という事で
その間、スコミムスは製作候補に入れられませんでした。
2年ほど前に一般公開になりましたが、実物を見るのは
初めて。これでやっとスコミムスが造れます(時間があれば、だけど)。

SVPほどの規模ではありませんが、それでもアジアを中心に
世界中から著名な研究者があつまる国内では稀有な
機会でした。また基本的にアメリカが開催地のSVP
とは参加研究者の顔ぶれが違うのも新鮮です。
これもアジアの恐竜を題材としたシンポジウムならでは。
また、発表内容も、それぞれの研究者が大ネタを用意してきたな、
という濃さ。某研究者さんも「これだけインパクトのある
発表が多い学会はなかなか無い」と驚くほど。
次回はタイ・バンコクで開催との事。
出来れば参加したいと思っています。

シンポジウムの発表の様子や、発表内容について
ネットでの報道を以下に纏めておきます。
恐竜研究、新説が続々 県立大で国際シンポ
アジア恐竜協会 初シンポ 6か国の研究者発表
「肉食恐竜は群れていた」 勝山でアジア国際シンポ
中国の徐星教授が口頭発表 恐竜シンポ

トリケラトプス展・内覧会

●3月20日
大阪市立自然史博物館にて開催の特別展
「恐竜戦国時代の覇者!トリケラトプス
  ~知られざる大陸ララミディアでの攻防~」

内覧会に参加。

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目玉展示の一つは、この頭骨展示でしょう。
このうち5つは日本初公開。他の頭骨も質の高いものです。

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ズニケラトプス

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トリケラトプスのライバル(?)
ティラノサウルスもいます。

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今回の特別展の監修者・藤原慎一さんのお奨め展示の一つ、
トリケラトプス・愛称レイモンドの前足・実物化石。
レイモンドは東京・国立科学博物館が所蔵する
世界でもトップクラスの保存状態のトリケラトプス。
トリケラトプスの前足復元では世界的権威で、
この数年、その研究は世界中でのトリケラトプス復元骨格組み立てに
取り入れられている藤原さんの解説と共にこの標本を
見る事が出来るというのが素晴らしい。

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そして、仕事柄的に個人的に目玉なのが
藤原さんが自ら描いたトリケラトプス骨格復元図。
現時点では、トリケラトプスとしては当然ながら、
恐竜骨格図としても世界で一番精度の高いものの一つでしょう。

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こちらは藤原さんが、内覧会にも来られていた
河部壮一郎さん(岐阜県博物館)と一緒に描かれたという
復元図。1年ほど前の作品で、河部さんもその頃の事を
懐かしそうにしておられました。

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兵庫県・篠山市で発見された化石も。
(全身骨格は参考比較用のアーケオケラトプス)

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オマケ(?)にトゥオジアンゴサウルス。
この骨格、尻尾のスパイクの順番が間違っていたそうで、
それに気づいた今回の特別展の監修者の一人・林昭次さん
修正したのだとか。
さすがはステゴサウルス類のスペシャリスト!

いや、とにかく良くぞここまで見事に集まった、
と言うくらいケラトプシア類の展示が揃っています。
また、レイアウトやキャプションのデザインも工夫されており、
規模もあまり大きくない事もあり、最後までしっかり集中して展示を
「見せられて」しまいます。

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特別展監修の皆さんで記念撮影
左から塚越実さん(大阪市立自然史博物館)、
藤原慎一さん(名古屋大学博物館)、
林昭次さん(大阪市立自然史博物館)。
塚越さんは化石植物が専門。植物食の恐竜の特別展に
植物化石のスペシャリストがメインの監修者の一人として
関わっている、というバランスの良さも、
この特別展の重要なポイントの一つかと。

忘れていけないのは図録!
展示キャプションを纏めたものではありますが、
これだけケラトプシア類の情報が集められた一般向け書籍は
洋書でもありません。
ケラトプシア類以外の情報も、その分野の専門家が執筆されており
2014年3月時点での、間違いなく最新の恐竜本です。
見学の際にはお買い逃しの無いよう!

・・・・・・・
ついでに、
特別展に合わせ、大阪市立自然史博物館の
ミュージアムショップには、
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当社が監修を担当したパイライトスマイル製
トートバッグや

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私が原型製作の丹波竜フィギュアの取り扱いも
始まっています。
特別展のショップではなく、1Fの博物館ミュージアムショップでの
取り扱いです。
宜しくです。

たんば恐竜塾2014

●3月15-16日
たんば恐竜塾が開催。

15日の午後1時に、丹波竜化石工房にて開会式。
まずは、メイン講師・平山廉先生による展示解説。
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平山先生は以前に丹波竜発見場所を調査された事もあり、
また篠山層群復元丹波プロジェクトのメンバーでもあるので、
解説も力が入ります。
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丹波竜発見地見学。
白いコンクリートで固められた部分の真下が
丹波竜が埋まっていた所。
普段は立ち入り禁止ですが、許可を頂いた上で見学。

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丹波竜発見地の近くにある、元気村かみくげにて
化石発掘体験。丹波竜が発見された地層の石を
ハンマーで割り、化石の有無を調べます。
発掘体験、とありますが、研究を支える重要な
仕事のひとつでもあります。

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丹波竜化石工房に戻り、今度は化石クリーニングに使う
エアチゼルの使用体験。

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平山先生によるレクチャー「恐竜の生態を探る」と続きました。


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夕食は鹿肉しゃぶしゃぶ。
鹿肉を「四角い(鹿喰い)」鍋で食べる、という事で。

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丹波竜化石工房が提供の丹波竜フィギュア争奪
ジャンケン大会も。

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夕食後も、平山先生&私の海外の博物館で撮ってきた
とっておきの標本&展示画像紹介や、
平山先生のセミナー用スライドの紹介&解説等等、
ひたすら恐竜・古生物談義。


16日
丹波竜化石工房にて2日目。

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丹波竜骨格組み立てワークショップ。
平山先生の解説付きです。

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完成作品の微妙な違いからも、様々な考察が。

残り時間は、再度展示見学。
様々な見学・レクチャーの後なので、初日最初の見学の時とは
展示の見方も変わっていたはずです。

昼食後、一旦塾は閉会。
その後、オプションとして希望者は篠山市で開催された講演会
「丹波竜の小さな仲間たち
 ―篠山層群の小型脊椎動物化石研究と丹波竜の復元―」

に参加。

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篠山市への移動中、車内で振舞われた恐竜焼き。
前日、元気村かみくげで発掘体験の後に食べるつもりが、
発掘体験中に売り切れてしまい、食べ損なってしまったのです。

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講演終了後、
丹波竜・ちーたん号で最寄り駅まで送って頂きました。
この後の帰宅の電車の中でも、さらに恐竜談義は
続いていました。

今回は、参加者のほとんどが名古屋・関東方面からの
遠方の方。
遠方から丹波に来るきっかけにしてほしい、と思っていたので、
丹波市の方も喜ぶ結果に。
もちろん丹波市近郊からの参加の方もおられ、
普段なかなか会う機会もない地域の恐竜ファン同士の
交流の機会にもなったかと思います。

もともとは、私が平山先生等の研究者の皆さんとの
国内外の博物館見学が非常に楽しく、これは自分だけ
楽しんでいては勿体無い、という思いと
自分が学生の頃にこういう企画があればな、と考えていたのを
丹波竜化石工房の方にお話したのがきっかけでした。
それを「面白い!、やりましょう!」と実現に向けて
丹波竜化石工房のスタッフが様々な手配、準備をサポートしてくださり、
恐竜塾の開催となりました。
今回の参加者の皆さんの熱心さには
化石工房の皆さんも驚いておられ、
第二回の開催も検討したいとの事。
私も、無事開催出来、企画発案者としてはホッとしていますし、
また次の機会があればと思っています。
何より、参加してくださった皆様、ありがとうございました。

講師の平山先生の著作を紹介。

篠山産小型獣脚類模型、化石発見地に

●3月5日
丹波竜フィギュア完成記者発表&丹波竜化石工房での
打ち合わせ後に、兵庫県立丹波並木道中央公園へ。
この公園で発見された恐竜化石の記者発表時
使用された模型が、公園の所蔵・展示となったので
その設置立会いです。
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化石が発見されたのは、この模型が設置された
管理棟のすぐ傍。
「世界一コンビニに近い恐竜発見地では?」と言われたりもします
(と言っても歩いて5分くらいかかりますが)。
化石発見地のすぐ傍、ということで
収まるところに収まった感もあり、嬉しいですね。

丹波竜フィギュア完成記者発表

●3月5日
丹波竜フィギュア・完成記者発表に出席
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各新聞社のネット版に紹介されています。
朝日新聞
神戸新聞
読売新聞

また、販売取り扱い場所の一覧はこちら
今後は、県外も含め販売箇所は増えるようです。

今回の造形に関しては、丹波竜・また篠山層群からの
化石研究を指揮する三枝春生さん(兵庫県立人と自然の博物館)の
監修の元、基本的には私が製作した
丹波竜模型・2013年版、小田隆さんが
描いた骨格図(今回のフィギュアの台紙にも
使われています)&復元図をベースに製作していますが、
さらに去年の「ひょうご恐竜化石国際シンポジウム」の際の
講演者の研究者さんからの意見も取り入れて、
微妙に変更した部分もあります。

記者発表の後、打ち合わせで「丹波竜化石工房」へ。

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すでに丹波竜フィギュアは販売中。

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常設展示のファルカリウス&デイノニクス

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前回の特別展用に使われた、私が描いたファルカリウス
使われたパネルが、そのまま残っていたり。



人と自然の博物館・特別展示×2

兵庫県立人と自然の博物館の化石特別展示を見学

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今回寄贈された洲本市産恐竜化石。
発見された下あごは、国内で見つかったハドロサウルス類としては
トップクラスの保存状態&大きさかと>詳細

もう一つは、先日の古生物学会でも発表された
これも洲本市産の化石カメ。画像はありませんので
詳細はこちら
メソダーモケリスは、北海道・穂別博物館に復元骨格を
含めた展示があります。今回の発見では、今まで見つかっていなかった
上顎が見事な保存状態で見つかっています。

絶対城先輩の妖怪学講座 三

「絶対城先輩の妖怪学講座 三」
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前巻に引き続き、あとがきに当社の名前が出来て来ます。
何故、妖怪がテーマの小説に古生物関係の人間が絡んでいるのか、は
是非この本を読んで頂ければ!(もちろん、その時は1巻から!)
特に今回出た3巻では、当社所属のOginoの研究が謎を解く鍵の
一つになっています。
私も、まさかこんな形で妖怪に関わる事になるとは思いも寄らずで、
楽しませて貰っています。