:ふらぎ雑記帳 <恐竜・古生物模型作品ギャラリー・ブログ>

「恐竜フィギュア作り」at島根県立三瓶自然館・サヒメル

6月22日

島根県立三瓶自然館・サヒメルにて
「恐竜フィギュア作り」開催。

s-R0028013.jpg
7月13日からの特別展に向けて、入り口ホールで
先行公開中のマメンキサウルス。
小型の個体ですね。

s-R0028023.jpg
背中側が見られるのが嬉しい。

s-P1000210.jpg
恐竜以外がセンターを取る波乱が
起こったり、、、、しないか。


s-s-DSCN6292.jpg
s-s-DSCN6288.jpg
今回の教室の内容は、
ディノケシ・ティラノサウルス頭部復元。
サヒメルの地質・化石の学芸員・河野さんとの
コンビでの講師でした。

s-R0027941.jpg
ウロコディテールを入れたり、

s-R0027943.jpg
模様を入れたり。

s-sR0028028.jpg
各部の筋肉の厚さの違いも出ている様な、
なかなか複雑なラインが再現されています。

s-R0027945.jpg
仕上げの歯の塗装中。

s-R0028033.jpg
s-R0028032.jpg


このプログラムはディノケシ、というしっかりした頭骨を芯を使う事で、
「復元」の作業を行っている事が
何となくでも感じ取って貰えればな、と毎回思っています。
今回は、教室では特に教えていないにも関わらず、
ティラノの両眼視が出来たとも言われる目の角度を意識して
製作している子供さんもいて驚きました。


遠くは広島市から来てくださった方もおられました。
今回の教室で学んだ化石の見方、骨の構造等の
知識を、7月からの特別展見学のときに
活かして貰えれば嬉しいですね。


s-R0027948.jpg
昼食。サヒメルの前にある三瓶バーガーで。


施設の周囲を散策。

s-R0028001.jpg
心が純真なら、走り出さずにいられない草原。
この環境の良さもサヒメルの売りの一つ。

s-R0028003.jpg
s-R0028008.jpg
モリアオガエルの卵塊。


もちろん、常設展示も。

s-R0028059.jpg
デスモスチルス
気屯標本を犬塚則久先生監修の復元で組み立てたもの。
解説のCGも結構出来良し。
日本で最初のデスモスチルスの化石(歯)は、
島根で見つかっています。

s-R0028050.jpg
アロデスムス
オスですね。

s-R0028042.jpg
こちらは、松江市で発見されたアロデスムス頭骨(レプリカ)
状態の良さに驚きました。


特別展準備作業中にて。
s-R0028037.jpg
大型竜脚類・アルゼンチノサウルス脊椎と。
現存する恐竜の脊椎の中では最大級の一つ。
こういう画像は普段なかなか撮れないので、役得ですね。

s-R0028035.jpg
やはり、模型にとっては骨格と並ぶのが
一番の晴れ舞台かと。
といっても、これはあくまで記念撮影。
実際の展示の配置とは違います。
このほか、約20点の私の作品が
特別展で展示されます。


夕食に学芸員さんと御一緒した割烹・天草で。
s-P1000207.jpg
地元では有名なお店との事。
画像は通常の海鮮丼にさらに具を追加した
スペシャル版。
お店の大将さん、女将さんのお二人の話が
楽しく、閉店までお邪魔してしまいました。


その他、石見銀山をぐるっと回ったり、
夜の出雲大社を見学したり(本殿は入り口まででしたが)、
初島根を堪能させて頂きました。
教室に参加して下さった皆さん、河野さん他、
サヒメルスタッフの皆さん、
ありがとうございました。

ポプラディア大図鑑WONDA 「恐竜」

恐竜 (ポプラディア大図鑑WONDA)
1003107_548549265186905_380787876_n.jpg

ポプラ社の新しい図鑑シリーズ「ポプラディア大図鑑WONDA」に
「恐竜」が加わりました。
私は「立体恐竜図鑑」コーナーへの作品画像提供に加えて、
ACTOWとして恐竜骨格画像の提供や、資料調べ等、微力ながら
いろいろとお手伝いしました。恐竜図鑑で育ち、
それが今は図鑑作りにすこーしですが関わるようになったのですから、
感慨もひとしおです。
というか、資料をいろいろと調べることで、
自分の中の恐竜情報が一気に更新されました。
編集は、これまで数多くの恐竜本を担当された編集スタジオさん。
恐竜関連本としては、異例のヒットという
「鳥類学者・無謀にも恐竜を語る」 の企画・編集でもあります。
それだけに、恐竜にも造詣は深く、恐竜好きのツボを突いた
内容構成にもなっているかと。
総監修は真鍋真先生(国立科学博物館)、
監修指導は、先日発売の「きょうりゅう いっぱい」でも
仕事を御一緒しました久保田克博先生(神流町恐竜センター)。
表紙のティラノサウルスを描かれた小田隆さんのイラスト他、
かなりの数のイラストが描き下ろしになっています。
特典として「もって歩ける! 「ポケット図鑑」」も付属。
この夏の恐竜本購入の際には、是非ご検討を!


内容紹介動画です。



新作・プラテカルプス更新

ギャラリーサイトに新作「プラテカルプス」を更新
Platecarpus1.jpg
作品詳細はこちら

このプラテカルプスの新発見に始まったモササウルス類の
尾ビレの考察は、この数年の古脊椎動物の復元の変化の中でも
特に衝撃的でした。とは言え、モササウルス類は尻尾を推進力に使う
大型海棲動物の中では例外的に三日月状の尾ビレを持たないとされていたので、
尾ビレがある、という事になれば、その例外が無くなり、
ちょっとスッキリする部分でもあります。

「このは」&本の紹介

●6月10日発売の
「生きもの好きの自然ガイド このは」
s-R0027923.jpg
毎号、動物を題材とした作品と作家を紹介する
「生きものアート」のコーナー。今号は私の作品が
紹介されています。
宜しくです。


●ついでに、最近気になった本を。
BL5YJHDCQAA9mE1.jpg
「Rhinoceros Giants: The Paleobiology of Indricotheres」
史上最大の陸生哺乳類の候補、パラケラテリウムを含む
大型奇蹄類・インドリコテリウム類の本。
発売前の紹介から、表紙の大きな耳のある復元のイラストが
気になっていました。内容を簡単に確認した限りでは、
大きな体の熱の逃すため象のような耳があるかも、という考えに
基づいたイラストのようです。特に耳の大きさが判る痕跡が
見つかった、という訳でも無さそう。
象に比べれば脚も細いし、首も長いので体表の面積も
稼げるんじゃないかな、と思う一方で、
あれだけの巨体だと、やっぱり耳も大きいほうが有利かな、
とも思ったり。
内容は、大型奇蹄類の発見・研究史、現在の研究も
纏められていて、資料として良い本です。


「アジアの恐竜」
BMEpM64CYAAlN7-.jpg
中国恐竜界の大御所・董 枝明氏の著作。
恐竜発掘・研究史が豊富なビジュアルと共に紹介されています。
そして、更にこの本のポイントの高い所は、
翻訳を担当された日本人研究者さんによる訳注の
情報の濃さ、充実度です。
著名な研究者の著書を研究の最前線にいる
若手研究者さんが翻訳し、新しいデータを補足するという
専門書としては理想的な構成と言っても良いかも。

姫路科学館

●6月7日
姫路科学館へ。

s-CIMG2148.jpg
古生物展示のメインはアロサウルス&ステゴサウルスかと
思いますが、、、、

s-CIMG2133.jpg
個人的にはコレです。
ショサンベツカイギュウの実物化石。
沼田化石館の仕事で化石種カイギュウの模型を
制作した折に、ショサンベツカイギュウの研究報告も
資料にしたので、興味深い展示です。
繋がった脊椎に肋骨が見えています。
まだ研究が進んでいない標本との事なので、
クリーニング作業などを行い、すでに報告されている
ショサンベツカイギュウの研究や標本と合わせれば
面白い展開になりそうなのです。


と、常設展示は駆け足で見学。
今回のメインは収蔵庫。
この科学館には、知る人ぞ知る小林平一コレクション
収蔵されており、今回それを見学させて頂ける事になったのです。


s-CIMG2097.jpg
まず、そのコレクションの代表と言って良い鳥類剥製。
(収蔵庫画像は、許可を頂いた上で掲載しています)
私は現生鳥類には詳しくないのですが、案内して下さった
学芸員さんの解説を聞くと、その内容のトンでもない事に
鳥肌が立ちます。
また、このコレクションの収蔵状態を再構築・再整理されたという
学芸員さんの手腕が見事。
丁寧に、かつセンス良く剥製が並べられたこの収蔵状態が
一つの作品とも言えます。
s-CIMG2098.jpg
s-CIMG2099.jpg
フウチョウの尾羽のフワフワ感が良いです。

s-CIMG2104.jpg
s-BMIiVDeCIAAZSNx.jpg
こちらは仮剥製。
本剥製・仮剥製あわせた標本点数は、
2位以下に圧倒的な差で日本一の山階鳥類研究所、
2位の兵庫県立人と自然の博物館に次いで国内3番目だとか。


昆虫標本も膨大な量。
s-CIMG2113.jpg
図鑑(右側)に載っているものと同じ個体があります
(標本箱・上段中央)。
トリバネアゲハ属に関しては、所蔵標本数だけなら
世界一だとか。

s-CIMG2111.jpg
これは、ヤンバルテナガコガネのパラタイプ標本!
標本に何かあっては怖いので、ちょっと離れたところから撮影。

小林コレクションの一部は常設展示もされています。
s-CIMG2157.jpg
s-CIMG2159.jpg
昆虫標本コレクション・4万点分の画像を
並べたもの。


もう一つ、この科学館で驚いたのが
自然系ジュニア学芸員という取り組み。
小学高学年~中学生を対象に、自然科学の研究や
博物館の仕事を実践してもらう、という内容ですが、
その雰囲気や活動方針は部活というより大学院の研究室。
ここまでやる学芸員さんも凄いですが、それに付いていく
参加メンバーも凄い。新聞に載るような発見をした
メンバー
もいます。


今回、姫路科学館を訪れる事になったきっかけになったのが、
案内して下さった学芸員・相楽さんと知り合った事です。
他の施設の学芸員さんからも相楽さんの名前は伺っており、
是非一度、お話を聞いてみたいと思っていたのですが、
そこに姫路科学館の絶句もののコレクションに、相楽さんが
始められた自然系ジュニア学芸員の話し等も加わり、
驚くことばかりの見学でした。

佐野市・葛生化石館

●5月30日
佐野市葛生化石館へ。
s-R0027613.jpg
東京からは電車を乗り継いで3時間。
最寄駅からは徒歩10分程度。
個人的には、それほど遠いという感じも無く到着
(東京から、という前提付きですが)。


s-R0027686.jpg
念願のイノストランケビア全身骨格!
ペルム紀の大型捕食動物。
これは恐らく日本でもココだけでしょう。
そもそもゴルゴノプス類の全身骨格自体が
かなり珍しいのです。

s-R0027753.jpg
イノストランケビア、スクトサウルス(幼体)、
エンナトサウルスのペルム紀3人衆。
どれも国内では珍しい展示。
ペルム紀好きにはたまりません。


s-R0027643.jpg
こちらは、化石館一押しのニッポンサイ(幼獣)。
全身の8割が残っていたという保存状態の良さに加え、
化石サイの幼獣の標本はアジアでもかなり珍しいのだとか。

s-R0027824.jpg
s-R0027812.jpg
s-R0027777.jpg
大きな施設ではありませんが、骨格展示も結構充実。
レプリカ展示も、他の施設にあまり無いものが多い印象。
展示物を選んだ学芸員さんのセンスの良さが光ります。

s-R0027708.jpg
特別展示のクーペリナ(腕足動物)。
世界でも4例目の発見だとか。また葛生で見つかった事は
研究的にも大変意義のある事だそうです。

その他、もう終了しましたが世界最小のナウマンゾウ化石の展示や、
タイリクオオカミの頭骨化石の発見など、最近話題の多い博物館です。
この博物館の学芸員さんに学会でお会いした折に、イノストランケビアの
展示があると伺って以来、是非行かなければ!と思いながら数年。
やっと伺う事が出来ました。
新発見や独自性のある展示も続き、これからの活動も
楽しみな博物館です。




恐竜ワークショップin島根のお知らせ

6月22日
島根県立三瓶自然館・サヒメルにて
恐竜フィギュア作り教室を担当します>詳細

内容は、ディノケシ・ティラノサウルス頭部復元ワークショップ。
サヒメルの古生物研究者さんと講師を担当します。
山陰での恐竜ワークショップは初めてになります。
宜しくお願いします!

鳥の工房・つばさ 再訪

●5月28日
東京世田谷の「鳥の工房・つばさ」を再訪。
バードカービングを製作するバードカーバー・鈴木さんの
工房。作品だけでなく材料・道具・資料の販売、
またバードカービング教室も行われています。

s-R0027576.jpg
鈴木さんの作品。

s-R0027588.jpg
材料・工具


s-R0027593.jpg
教室。道具が一通り揃っています。
教室はいつも盛況。この日も多くの生徒さんが
作品製作をされていました。

数年前、化石鳥類のオステオドントルニスの依頼を受けた際、
材料の購入とバードカービングを参考にするために
この工房を訪れて以来、折を見ては伺っています。
その際には作品へのコメントや羽毛表現へのアドバイスも
頂き、私がある程度自信を持って化石鳥類や羽毛恐竜を
造れるのは鈴木さんの影響が大きいのです。

バードカービングに興味のある方、鳥が好きな方は勿論、
動物を描いたり造ったりする事が好きな方は是非来店を。