:ふらぎ雑記帳 <恐竜・古生物模型作品ギャラリー・ブログ>

学会とかワークショップとか展示とか新作とか

●まずは9月8~10日、水戸で開催の
地質学会にACTOWとして出店してきました。
その辺の報告はこちらを。

で、会場は茨城大学だったのですが、
大学言えば勿論学食ですよ!

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とんかつ乗せご飯に、冷たいダシが掛かってます。
これが美味しい。

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冷やしチキンラーメン。
オリジナルな感じのメニュー多めで楽しい学食。


●9月17、18日
東急ハンズ大阪梅田店にて、
ディノケシ・ティラノサウルス復元ワークショップ
(↑フェバリット社の前回のワークショップのレポート)

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今回は大人の方の参加が多かったです。

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勿論子供さんの参加も(というか、当然子供さんの
ほうが多いのですが)。
古生物学者さんも講師に居るという事で、子供さんが作業中、
研究の話等を熱心に聴いて行かれる保護者の方も。
友人・知人も遊びに来てくれたり、手伝わされたり(笑)。


●只今、大阪市立自然史博物館で開催中の
「OCEAN! 海はモンスターでいっぱい」にて
私の作品が1体(ケファラスピス)が展示されています。
小さい作品ですが、見学の際にはちょっと気を付けて
見てやって下さい。
また、それに合わせてミュージアムショップ
ACTOW製作の恐竜・古生物カンバッジ&カードの
海のモンスターシリーズが新登場しております。
私の作品がデザインに使われていますので、
こちらも宜しくです。


●新作ゴンフォテリウム完成
ホームページの作品一覧にもアップしようとしたら、
データが壊れてアップ出来ず。データの半分は
サルベージしましたが、残り半分造り直さないとダメな事に。
とほほ、、、。

トリケラトプスが消えない理由

ここ数日、「トリケラトプスが消える」という主旨の情報が
ツイッターで話題に上り、相当数のコメント、リツイートが
されています。結論から言うと

「今回の"トリケラトプスが消える"は誤報」

です。

この誤報の日本のネット上での拡散の流れは、

・2010年8月 この記事が発端。これはそもそも研究発表を
 曲解した英語版の記事を不正確に翻訳、
 さらに不正確な内容を付けくわえたもの。この記事が
 ツイッターで話題に。その折に、日本語wikipediaで情報を
 確認しようという方も多かったので、有志が
 日本語wikipediaのトリケラトロの項を修正
(日本語wikipediaの恐竜・古生物記事はあまり正確で無い事が
 多いのです)。一方、記事のコメント欄に
 事実誤認の旨の書き込みがあるも、記事に修正は行われず
 そのまま放置。この記事の問題点の詳細に関してはこちら

・約一年後の2011年9月、突然、先の記事を
 元ネタとした記事が「速報」という形でツイッター上で
 再び話題に。前回の時に修正したwikipediaの記事で
 確認された方、また前回以上に「火消し」作業された方も
 多く見られましたが、それ以上の拡散状態に。
 
という経緯になっています。つまり、2011年の夏に何か
新しい発表がされた訳では無く、間違いのまま放置されていた
1年前の記事がまた浮かび上がっただけなのです。

・・・・・

そもそものこの報道の大元である論文で述べられているのは、トロサウルスはトリケラトプスの成長段階もしくは個体差に含まれるものであり、結果トロサウルスはトリケラトプスに統合される、というものです。また、トリケラ、トロの2つの動物が1つに纏まる場合、名前はより先に学名が報告(記載)されたものに先取権があり、この場合はトリケラの記載が1889年、トロが1891年なので、トリケラに先取権があります。
つまり、トリケラトプスが消えるとは一切言っていないのです。

さて、ここでまず誤解が起きたのは、トリケラの成長個体がトロサウルスである、という事を、トロサウルス大人>トリケラトプス子供、と認識、小さいものが大きいものに飲み込まれる、というイメージからかトリケラトプスがトロサウルスになる、と思いこんだ人が結構多かった、という事です。これはアメリカでも大きな話題になり、元になった論文を発表した研究者の一人、ジャック・ホーナー氏が再度声明をだしたほどです。

ただし、この誤解、日頃、学名や研究に馴染みの無い方であれば、そう思ってしまうのも、致し方無いかな、とも思います。
また、日本での反応では「トリケラもトロも、出世魚的に名前を残せば」というものが多く見られました。学名と、出世魚の名前を含む和名や英名等、各言語、国での通称・俗称は根本的に扱いが違うのですが、そこはそういう違いがあるんだよ、という事を漠然とでも認識してもらえる良い機会になったのかな、とも思っています。

・・・・・・

個人的には、今回の件の問題の本質は、トリケラとトロ、どちらが残るか、では無いと考えます。今回の研究にはまだ反論も出るかも知れません。また、どちらの名前が残るか、という結果だけでなく、その研究内容にも興味を持って欲しいな、という思いもありますが。


私も、他の分野はもちろん、日頃接している恐竜や古生物の分野でも、しっかりと情報の正確さを確認出来る自信はありません。 この点、今後は自分自身もより気を付けなければ、とも思う一件でもあります。

・・・・・

その他、関連記事
『トリケラトプスが教科書から消える?』に対する
 古生物クラスタの皆さんの反応まとめ


「奴らは二度絶滅する-学名が消えた恐竜・古生物たち」

・2011年9月発表の「トリケラトプスTriceratops
(Ceratopsia: Ceratopsidae)
亜成体標本および骨格要素の癒合状態の報告」

群馬県立自然史博物館所蔵のトリケラトプス標本についての
研究です。

・福井県立恐竜博物館・2011年特別展「恐竜の成長」
 頭骨が並んでいる画像の一番手前(フリルに穴のある
 いわゆるトロサウルス状態)がトリケラトプス成体、
 残りは亜成体~幼体 という説になっています。

今回の件のツイッターでのコメントの中から一つ。


「続・SF古代生物の部屋」 第50回日本SF大会

9月3日
第50回日本SF大会初日。
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会場のグランシップ。
船を模したデザインに一目ぼれして会場に
選ばれたのだとか。

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開会式。
予想外に良かったのが静岡市長のスピーチ。
SFネタを仕込みつつも短い時間で纏め、全体の空気と
流れを止めない見事さ。

さて、開会式のあとは早速我々の出番。
去年の反応&感想に気を良くして2度目の
参加となりました。
ちなみに、企画タイトルの「SF古代生物の部屋」は
企画首謀者・富永浩史さんの発案で、

の邦題「SF巨大生物の島」が元ネタ。

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開始15分前には,もうほぼ満席の状態。
折角なので前説中。というか、今回の私の出番は
ここがメインという話も。

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本編開始。
首謀者・富永さんの挨拶。富永さんは翌日の
「みんなで作ろう『MM9』」にも出演。
次に荻野さんによる某嘘論文をネタに
研究者のお仕事を解説。割と手加減無しのハードな
展開だったのですが、それでも笑いが取れるのが
SF大会の凄い所。
そのあとは特撮ネタを軸に展開。
(今回、荻野さんがカメラ係だったので、
本人が写った画像が無いのです)。

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まぁ、後半の主役は予想通り渡部先生
(林原古生物学研究センター)だったわけで。
内容はというと、メガヌロンは昆虫なのか、とか
真船博士のチタノザウルス(Titanosaurus)には
学名の先取権はあるのか、
怪獣退治に古生物学者は役立つのか、とかとか。
個人的には、渡部先生による山根博士のあの有名な
台詞「あのゴジラが、最後の一匹とは思えない、、、」の
新解釈がツボりましたが。
最終的には、立ち見で部屋はギッシリ状態に。
出演者が立っているのは、自分たちの椅子を
参加者さんに譲ったためなのです。
富永さん以外は、SF大会回数も少なく、知名度も低い
面子が多い企画でこの参加者数はなかなかの健闘では、と。

夜の交流パーティーに荻野さん、冨永さんと参加
(渡部先生は他企画に参加)。

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新井素子さんの挨拶。
SF者では無い私でもお名前くらいは知っています。
パーティーは乾杯ではなく、小松左京氏への献杯で始まりました。

会場では、私達の企画に参加して下さった方々に
声を掛けて貰ったりで、初めての参加にも関わらず
沢山の方とお話が出来ました。。

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会場で1時間おきに発行される時刊新聞。
渡部先生と荻野さんの古生物学者コンビの
イラスト入りで企画が紹介されました。
これに自分達の企画の感想が載ると
嬉しいんですよね~。
参加して下さった皆さん、ありがとうございました。
皆さんのリアクションの良さが、
出演者のノリをさらに加速させてくれました。

で、「次回も期待してます!」ともいわれましたが、
次回、夕張なんだよなぁ。

東海大学自然史博物館&海洋科学博物館

9月4日
現地で小説家・富永浩史さんと合流。
東海大学自然史博物館へ。
翌日のSF大会が東静岡駅前のグランシップ開催という事で、
前日に静岡入り。なら、やっぱりここは外せません。
開館した30年前は、日本でも珍しい、纏まった数の
恐竜の全身骨格展示で書籍等にも掲載される事が多く、
いつかは行きたい博物館でしたが、まさかSF大会とのセットで
来る事になるとは。

入り口すぐには、デイノニクス全身骨格と
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トリケラトプス頭骨。発掘現場をモチーフにした展示ですが、
流石にこんなに完全&歪みの少ない状態で
発掘される事はまず無いかと。ま、そこはイメージで。

入り口からエスカレーターで一気に3階へ。

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落ち着いた雰囲気に恐竜が並んでいます。

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ディプロドクスの全身骨格って、恐竜博では結構見ますが、
意外に常設展示は国内では珍しいかも。

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タルボサウルス&プロバクトロサウルス

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エウオプロケファルス
タルボ、ディプロ、トリケラ、ステゴ、エウオプロと
まさに恐竜を代表する姿のものは一通りいますね。

そして、東海大付属のエースと言えばコイツ、
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スクトサウルス! これを見るのが今回一番の目的なのです。
ペルム紀の大型動物の代表の一匹として、図鑑等では
紹介される事の多いのですが、成体の骨格となると
それほどネット上の画像等も多くはありません。
ニューヨーク自然史のものよりも、「らしい」感じなんだけど、
実際はどうなんでしょう?


自然史博物館の後は、その隣の海洋科学博物館
同行の富永さんが魚類に詳しいという事で、
いろいろと解説してもらいながらの見学。

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これが、本格的な水槽展示と、

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目の前の駿河湾で見つかる深海魚コレクションの充実ぶり。
とはいえ、大学付属だけに、ちょっとマニアックだったり
学術的な部分からのアプローチも多く、
他の水族館とはまた違った魅力が。

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リュウグノツカイの幼魚標本。
成魚も雄雌揃ってます。

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ピグミーシロナガスクジラ骨格

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世界で最初のメガマウス剥製。


恐竜展示がメインの博物館と水族館が隣接してる
施設って、かなり珍しいような。
大学付属という独特な雰囲気もあって、なかなか
魅力的なところでした。


ゴンちゃん完成&近況

●ゴンちゃんこと、ゴンフォテリウム完成
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詳しくはまた後日紹介します。
化石種の象の復元に関しては、こちらの配信も是非
象は絶滅種、化石種共に一通り造ってみたいなぁ、、、。


●3日はSF大会で「続・SF古代生物の部屋」
去年の企画の第2回です
(一般公開企画では無いので。念のため)。
で、前日(というか、もう今日だけど)は、早目に
静岡入りして東海大学自然史博物館見学を
目論んでいるのですが、、、。
台風でバスが止まってなければ良いけど。
スクトサウルスが見たいのだー。

●さらに来週末は水戸某所に出没します。


●次回の「恐竜・古生物トーク配信」は17日を
予定しております。詳細は後日またはツイッターで。