:ふらぎ雑記帳 <恐竜・古生物模型作品ギャラリー・ブログ>

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ゲロトラックス

ちょっと前フリしてたゲロトラックスの話。


s-R0010504.jpg
今回、根付風ストラップとして製作したものです。
ゲロトラックスを造ろうと思って、集めた資料を
見ていた時に気になったのが、
「ゲロトラックスって、いつも眼がデカく表現される
 んだけど、これって何が根拠?」
と言うのも、確かにゲロトラックスの頭骨の眼の穴は
非常に大きいのですが、現生のオオサンショウウオも
眼の穴は大きいんですよね。
さらに、論文に掲載されている頭骨の側面図を
見ると、上下の厚みが薄く、とてもそんなに大きい
目玉が収まる様には思えない。
そこで、さらにいろいろと調べたところ、
眼の大きさが推測出来る証拠は無いらしい。
哺乳類以外の脊椎動物の眼には強膜輪・強膜骨という
骨があり、これが見つかれば眼の大きさも推測出来るんですが、
これがゲロトラおよび近縁種では未発見ぽい。
1R0013602.jpg
09年大恐竜展のアンガトラマの強膜輪。この強膜輪が
実際に発見されたモノなのかは判らないのですが。

という事で、今回はオオサンショウウオほどでは無いものの、
一般的な復元より小さめの眼で造形しました。
何故、大きな眼のゲロトラが定着しているか、理由は
定かではありませんが、記載論文に掲載された、
もしくは発表後すぐに眼の穴の大きさを反映させて
描かれた復元図が参考にされる事が多かったのでは、
と推測。
記載論文は見れなかったので、ハッキリした事は判りません。
また、既存の復元図に頼らず、自身で骨格を検討して
やはり眼が大きいと判断したアーティストも居ると思います。

ゲロトラのもう1つの特徴である外鰓も、
ちょっと不思議に思っているのですが、眼を小さくした上に
外鰓も無しとなるとゲロトラだか何だか判りませんし、
また記載論文に鰓の構造の記述があるようなので、
それっぽく造ってみました。

面白いアプローチが出来たんじゃないかな、と
思っていたんですが、完成後にあのダグラス・ヘンダーソンが
眼小さめ、外鰓無しゲロトラ復元イラストを描いていたのを発見。
世の中、そう上手くは行かないものです。
外鰓無し表現は思い切り良いなぁ~。
もしかして何か新発見があったとか?、、、
ドキドキしますねぇ、、、。

s-R0010502.jpg
こちら、眼の部分をイエローのアクリル球に
置き換えたもの。光の加減によっては、
いい感じに光ります。
黒眼版、アクリル球版、それぞれ今度の
ワンフェスで販売予定です。



今回の作品制作で参考にした主なサイト・資料

Hairy Museum of Natural History
・Jenkins, Farish A. Jr., Neil H. Shubin, Stephen M. Gatesy,
and Anne Warren. 2008. Gerrothorax pulcherrimus from the upper
Triassic Fleming Fjord formation of East Greenland and
a reassessment of head lifting in temnospondyl feeding.
Journal of Vertebrate Paleontology 28(4): 935-950.

・「DAWN OF THE DINOSAURS LIFE IN THE TRIASSIC」
・「THE RISE OF AMPHIBIANS」
・「La Terre avant les dinosaures」
・「古脊椎動物図鑑」(朝倉書店)
・「両生類の進化」(東京大学出版会)
・「大山椒魚」(BIBLOS)
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メイ 塗装その2、のつもりが完成編

メイ、途中経過を記録し忘れて(面倒だったとも言う)
完成していまいました。

s-mei1-1.jpg
メイ・ロン Mei long
画像クリックするとちょっと大きくなります。

作品の大きさは、尻尾を伸ばしたとして約40㎝。
発見されたメイは、全長約50cmと考えられているので、
小型の個体もしくは亜成体とすれば、実物大と
言い張れない事もない、、、、かな。

s-meilong1-1.jpg

大型獣脚類との比較はもちろん、小型獣脚類の中でも
メイを含むトロオドン科は歯が小さいように思います。
そこで、歯の縮小化と共に、それを補うように
唇の部分が角質状になっている、という表現にしています。
実際にそんな風な進化をしたかどうかは分かりませんが、
同じように獣脚類としては歯が小さいアベリサウルス科の
ルゴプスやラジャサウルスには、唇部分が角質化していたかも、
という説もあるので、それを参考にしました。
前肢の羽根については、こちらの記事を。
といっても、生態が判らない状態で
羽根の表現というのは、なかなか難しい所ですが。


s-R0010573.jpg

前回の段階では上手く纏まるか不安でしたが、
それなりにちゃんと纏まったんじゃないかな、と。

ギャプラン、ボリノーク・サマーン、ハンマ・ハンマ、
パラスアテネ、ザク3改と、何故か好きなMSは緑色ばかりなので、
今回のザク色塗装は楽しかったです
(好みのMHになると緑色は関係無いんだよな~)

メイ 塗装その1

造形は終了したものの、塗装しないまま
数か月放置のメイ(Mei long).
R00101430002[1]

忙しかった、ってのもありますが、
それよりも色が決まらなかったんですよね。
このブログを見てる方にも
「あのメイは、やっぱり白にするの?」
と言われるくらい、メイと言えば白。
確かに似合うし。
でも、だからこそ敢えて白は避けたい。
羽毛付恐竜で白色は、自分の作品でもすでに2回やってるし。
と言って、茶色系もな~。これも前にデイノニクスでやってるし、
メイの眼の色が赤だから、それに羽毛が茶色だと
せっかくの眼の色が目立ち難い。

と、先日、六甲昆虫館にて倉谷先生とお会いした時の事。
趣味で戦艦や戦闘機のプラモデルを造られて、これが結構な
腕前の倉谷先生とプラモデル用の塗料の話をしていて、
緑系の色が話題に。
で、家に帰って真白のメイを見て
「そうだ、緑! ウグイス! ザク!」

早速、ザク用のカラー(量産型の薄い緑色の方)
を購入。
何故わざわざザク用を選んだかというと、
今までの経験では、同系の色ならガンダムカラー
(クレオスのラッカー塗料の、ガンダムプラモデル
塗装用に調色されているシリーズ)のほうが
発色が綺麗な気がするから。
なので、希望に近い色がガンダムカラーにあるなら、
それを使う事にしています。


s-R0010487.jpg
まず下塗り。ザク色に染めてみました。
羽毛のフワッとした感じを出したかったんで、
珍しくエアブラシ使ってます。。


s-R0010489.jpg
次、表皮の出ている部分を筆塗り。
思い切った色にしております。
計算の上での色の選択のはずなんですが、
この状態をみてかなり不安になる。
まぁ、塗りきってみて、それでも変だったら
腹括って塗り直そう。

次回に続く。

変ワニ戦線

いざ、変ワニ戦線へ

s-R0010479.jpg

「変ワニって、普通のワニやん」と言われてしまいそうですが、
このワニ、背中の鱗板の配列と形状に特徴があるらしく、
十分に変ワニなのです。
今度の学会にこのワニの論文を書かれた研究者さんが
来られるようなので、学会中に機会があれば
直接この作品を見て頂いて、間違いがあれば
そこを修正して完成出来れば良いな、と。
という事で、右半分がほぼ完成したこの状態で
作業はストップ。全身完成させてしまうと、
修正も大変ですからね。

変ワニと言えば、やっぱりアルマジロスクス
面白そうですね。組立骨格見てみたい。
シモスクスも造りたいんですが、去年のSVPで
気になる発表があったので公式発表まで様子見中。

今年初納品

●『かいじゅうたちのいるところ』の予告を見ると、
「Donkey Rhubarb」のPVを連想するので厄介です。


●今年、初納品。
といっても、大きな仕事では無く、
いつもの六甲昆虫館
根付風ストラップのヘノドゥス、ゲロトラックス、
ドレパナスピスを納品。
s-s-RIMG0555.jpg
ゲロトラについては、いろいろと解説しなければ
いけないネタがあるのですが、そこはまた後日。


で、六甲昆虫館でコレを購入。

s-RIMG0562.jpg
ペルー産の小型甲虫詰め合わせ。
どれも現地では特に珍しい虫ではないそうですが、
組み合わせ、配置のセンスでまさに宝石箱。
昆虫館に来られていた倉谷先生には
「(商品納品に来て)これ買っちゃったら、
 ミイラ取りがミイラ、だよな~」
と言われてしまいましたが、また同じような物が
作れるかどうか判らないですし、またこんな作品は
日本でもココでしか手に入りませんしね。
今回はもう私の負け(?)で良いのです。


スト3サード(*)専用機のドリームキャストが
昇天されてから数か月。中古のドリキャス本体の
購入も検討しましたが、結局PS2版を購入。
ゲーム機1台に付きアーケードジョイステイック
2台準備はウチのお約束なんですが、そういやPS2用の
ジョイスティックは1台しか持って無かった(PS2は
幻想水滸伝専用機なので)。

ところが、PS2用ジョイスティック探しても、
どこにも売って無いぞ~。
流石にわざわざ中古を探すのも面倒だし。

という事なので、ウチにスト3サードの
対戦目的で来る方は、マイ・ジョイスティック
持参で宜しゅう。

(*)伝説の一戦として格ゲー業界で有名な、
アメリカ開催トーナメントの折の超一流日本人プレイヤーの動画。
何回見ても鳥肌モノ。

スピノサウルスその3(かな?)

年明け最初の造形日誌はスピノサウルス。
年内完成はやっぱり無理でした。
s-R0010442.jpg
s-R0010445.jpg
縮尺1/25で全長60cm。
尻尾の向こう側はまだ未完成ですが、
作業が出来れば明日にでも本体は完成の予定。
ただ、他の作業の合間の時間に進めるので、
実際に完成は何日後になるやら。
それに、ベースもそれなりに造ってみたいので、
塗装も含めた完成になると春になるかも。


造形じゃないですが、こういうのも。


s-IMG_20100107091237.jpg
ちょっと前にタニストロフェウスの論文
( Tanystropheus longobardicus(Reptilia, Protorosauria):
re-interpretations of the anatomy based on new specimens
from the Middle Triassic of Besano
(Lombardy, northern Italy)
Stefania Nosotti (2007)
Memorie della Società Italiana di Scienze Naturali e del Museo
Civico di Storia Naturale di Milano )

を入手しまして、それに掲載されていた
Massimo Demma氏による頭骨図が凄く良くて、
またタニストロフェウスの頭骨が
想像していたのと結構違う形だったので、
年末に衝動買いした安いペンタブで
ちょこちょこ描いてました。
頭骨図をスキャンして、その上にレイヤー掛けて
描いてます。つまり、いつも私がやっている
復元画ワークショップと同じ事やってる訳です。

絵は専門外で、陰影の表現とか出来ないし、
着色なんて以ての外。これくらいが限界ですね~。
これだって、頭骨図そのままトレースしてるから
まだマシなんであって、元ネタ無しで全身なんて事に
なったらデッサン狂いまくりなんで。

今年の抱負&古生物学会のお知らせ・その2

●今年はまた年明け一発目は
映画ネタやろうと思ってたら、使う予定だった
動画が年末いきなり削除に。ネタ書くために
ちゃんと観直そうとDVDも新品で購入してたのに。

●で、それじゃ代わりに今年の目標&予定でも
書こうかと思いましたが、最初にいろいろ書くと
ネタバレで面白くないし、それも止め。

という事で、簡単に今年の抱負。
これまで以上に作品のクオリティを上げ、数も増やし、
あちこち行っていろんな事を見聞きして、
その経験をまた作品に活かす、
そういう年にしようと思っております。
「何やら面白い事やりだしたな~」
と周りを驚かせるような事も出来れば良いな~。

古生物立体復元模型大会もやりますよ~。
絶滅哺乳類大会の後、「次は参加します!」と
言って下さった方も何人も居られて、主催者としては
とても嬉しかったのですが、と言って
お題のハードルを下げる気はありませんので。
只今、主催者2人でまた無茶なお題をアレコレ考えて
遊んでおります。この楽しさは主催者特権(笑)。


●今月末開催の古生物学会例会プログラム
更新されました。
一般発表のタイトルも掲載されていますが、
今回、私もポスター発表をする事にしています。
小田さんがアケボノゾウの復元に関する発表をする、
という話を聞き、また古生物復元に関する
シンポジウムの予定も伺っていたので、
それなら古生物復元画や模型を製作している
立場からの発表を纏めてやる良い機会では無いか、と考え、
それに賛同して下さった新村さんも加わり、アーティスト側から
3つ発表をする事になりました。
ポスター発表会場は、現在開催中の
『古生物の復元 -科学と芸術が出会うところ-』 
会場でもあるので、実際に私や小田さんの作品を
観てもらいながら発表も出来る良い機会になりそうです。
当日は新村さんにも、実際に作品を持って来て
頂けるようです。

学会での発表はクリーブランドのSVPでの
経験はありますが、あれはあくまで
アーティストによる作品紹介的なもので、
正式な研究発表の枠では無かったですから、
本当の意味での学会発表というのは今回初めて、
という事になります。
さらに研究者の方に共同発表者になって頂いたりで
責任も感じますし、上手く行くか、結構ハラハラしてます。

明けました。

s2-s2-Rr0010392.jpg



       「おなじネコ科だから、、いい?」










やっぱネコじゃダメだと、、、、

それでは、、、、









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、、、、、トラっぽくて、
かつサーベルタイガー(スミロドン)以外のネタを、
って事でコレを選んだら、
ティラコスミルスは有袋類で、
ネコ科ですらありませんでした。




まぁ、いいや。
今年もこんな感じで頑張りますので。

















オマケ
s-R0010406.jpg
別角度。
カラースカルピー(スカルピー3)で製作。
色はスカルピーの色そのまま(牙は樹脂粘土。これも粘土の色のまま)。
画像に映らない裏側は造ってません。
このスカルピーの白色、
焼くと透明度がかなり高くなるのが誤算。
プリモの白ならそういう事無いんだけど、
ストックが無かったし。
復元に関しては、かなりナンチャッテ復元。
眼の位置がもう少し下じゃないと、ティラコスミルスらしく
ないかな、と。コッチよりもデビルねこくんのほうが
手間かかったんやけどね。


(元旦の記事はコメント不可なのは毎年の事なので)
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