:ふらぎ雑記帳 <恐竜・古生物模型作品ギャラリー・ブログ>

SVP2009inブリストル 戦利品編

今回のSVPで、買ったり貰ったり落札したりの物を。

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タイラー・ケイラーさんがエリンさんに
事づけてくれていた雑誌。
タイラーさんの仕事が紹介されています。
「(SVP)頑張ってください!」と、
ローマ字で書かれたタイラーさんからのメッセージが。


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SVP参加者、先着700名にプレゼントのダーウィン本。
イギリス開催ならではですね。


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赤色の表紙はジュラ紀前期の翼竜・Dorygnathusと
Campylognathoidesの論文集。
このシリーズはAmazonでも買えるんですが、
価格が高い上に、内容は硬派な(つまり文字ばかりの)場合もあり、
迂闊に手が出ない。
今回は、SVP会場で実際に内容を確かめられた上に、
閉場間際には随分値引きされていました。
こうやって、ネットで買おうかどうか迷っている
洋書を実際に内容を確認出来るものSVPの楽しみの一つ。

茶色の表紙はドレパナスピス(俗に言う甲冑魚の1種)モノグラフ。
今回、甲冑魚をメインに、化石魚類の本を探したのですが、
内容的にも価格的にもちょうど良かったのはこれ一冊だけでした。
ドレパナスピスは科博に良い展示がありますから、
それとこのモノグラフで資料としては十分かも。

CD-ROMは、今回出展していた骨格標本レプリカ制作販売会社・
TPIの商品カタログデータ。
TPIスタッフに顔を覚えられていた小田隆さんが
私の分までゲットしてくれました。
内容は、商品カタログと言うより、美しい古生物骨格写真集。
あそこのアレもここが造ってたんだ!と驚くことも。
その気になればセイスモサウルス(というか、今は
ディプロドクスの大型種という事になってますが)

全身骨格も購入出来ますよ!


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展示模型制作会社・10tonsの作品カタログ。
大判の作品写真が入っています。
画像にもある、ダンクレオステウスの実物大模型が
今回のランツェンドルフ賞受賞作品。


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「ARCHAEOPTERYX」
タイトルそのまま、一冊まるごと始祖鳥本。
去年のSVPでは英語版に先駆けてドイツ語版が
販売されていたのですが、今回は英語版も販売。
私が購入したのが会場での在庫最後の一冊。
去年ドイツ語版を購入した小田さんも、英語版の
通販を頼んでいました。
こちらからネットでの通販も出来るようです。
著者のPeter Wellnhoferは、「翼竜」(平凡社)
著者でもあります。そういえば、全体の構成や
図版・文章の充実ぶりが2冊に共通しているような。


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原始的なテリジノサウルス類・ファルカリウスの
左手骨格レプリカ。レプリカ制作で有名なガストン社製。
オークションで落札しました。
私のSVPオークション初落札品。
落札後、皆さんに見せていると、研究者さんが
テリジノサウルス類の特徴を解説して下さるという、
ちょっと嬉しいオマケ付き。


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今回のウエルカムパーティーの会場になった
博物館のショップで購入の、ティラノサウルス型製氷皿。


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最後に、打ち上げパーティー恒例の
ネームカード交換でゲットしたカード。
今年の科博での恐竜展のシンポジウムで
お会いしたジョセフ・グロエンケさん
のカード。
エリンさんとカードの交換をしたらこれに
なりました。なんか、今回の運営委員の
エライ人だったみたいですね。
私なんかが交換頼んだら、
エリンさんにも御本人にも悪かったかな?
まぁ、英語に不慣れな日本人って事で、
多少の空気読めないところは
勘弁してくれるでしょう。


今回は北米から海を渡ったイギリス開催という事もあってか、
書籍店の出店が少なめで、さらに標本レプリカ販売も無し。
ちょっと寂しい感じでしたが、やっぱりそれでも面白い
買い物が出来るものです。

次回は、ブリストル市立博物館編です。

SVP2009inブリストル 6

SVP 4日目 その2

研究発表はすべて終了。
後は各授賞式と打ち上げパーティー。

今回は、授賞式に例年のようなコース料理は
出ないという事で、式の前に会場近くのレストランで食事。

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皆さん、ご自分の発表も無事終了。
ひとまずお疲れ様でした乾杯。

授賞式会場へ
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学生のポスター発表の中から選ばれるコルバート賞を
木村さん(サウザン・メソジスト大学博士課程)が受賞。
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去年の平沢達矢さんに続き、日本人が2年連続受賞の快挙!
おめでとうございます!
ちなみに、今回で69回目のSVPの歴史の中で、
日本人受賞は木村さんで4人目。
コルバート賞は去年からStudent Poster Prizeより
名称が変更された賞なんですが、その名称変更後
第一回、第二回が日本人受賞という事に。
ノーベル賞日本人受賞も、イチロー9年連続200安打も
素晴らしいですが、、日本の古生物ファンなら、
この受賞を喜びましょう!


古生物アーティストに与えられるジョン・ランツェンドルフ賞は
2D部門はBob Walters and Tess Kissinger
3D部門は、今回SVP会場にも出展していた10tons
サイエンティフィック・イラストレーション部門は
うっかりメモするのを忘れてしまいました。

授賞式の後は打ち上げパーティー。
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左は仲谷さん、右はラタナホーン・ハンタさん
Research Institute of Petrified Wood and Mineral Resources, Muang, Thailand)。
ハンタさんは日本にも滞在されていたそうで、
日本語も上手。
タイでは、長鼻類、つまりゾウの仲間の化石が
多数産出しているそうで、私のデイノテリウムに
興味を持たれて、仕事場のボスに見せたいと仰るので
作品ファイルの写真を差し上げました。
というか、仲谷さんがそういう風に
上手に話を持って行って下さったんですが。
ありがたい事です。

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テラス席に集まった皆さんで記念撮影。
私が撮影しようとすると
「今回、自分の写真ほとんど
 撮ってないでしょう! 最後くらい撮らないと」
と、皆さんにツッコまれ&気を使われてしまいました。
自分の写真撮らなかったのって、単に
カメラ渡して、「ここがシャッターボタン、ここで
ズーム調節」とか説明して、なおかつその間、
皆さんを待たせてしまうのが、なんか面倒だっただけ
なんですけどね。さらに、今回は小田さんと
別行動の時間がかなり多かったので、
とっさに撮影をお願い出来る人もいなかった訳で。
でも、それはそれで結構楽しかったんですよ。


次の日は、午前8時のバスで空港へ。
空港ではSVP初日に貴重な未発表標本の画像を
見せてくれたアンジャンさんとばったり。
06年のSVPで知り合って以来、何かと親しくして貰っているにも
関わらず、毎回2人での記念撮影をし損なっていて、
今回も会場ではタイミングを逃し残念に思っていた所でした。
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「もし資料で困ることがあったら、遠慮なくメールしてくれたら良いよ。
 忙しくて返事が遅れたり、うっかり忘れたりもあるかもしれないから、
 その時は、催促のメール送って下さい」と。

飛行機はブリストルからアムステルダムへ。
アムステルダムで空港内をバスで移動中、
同じ便だった小西卓哉さん(ロイヤル・ティレル博物館)に
ご専門のモササウルスについてのお話を。
毎年、SVPで小西さんから伺う話が、私にとっての
貴重なモササウルス類情報になっています。
今年も最後の最後にお話の機会が持てて良かったです。


さて、アムステルダムでの乗り換え待ちの時間に食事。
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今回の旅、最後の乾杯。
左から仲谷英夫さん(鹿児島大学)
江木さん(京都大学霊長類研究所)、
小田隆さん。

今回のSVPでは、仲谷先生には出発から帰国まで、
何かとお世話になりました。
ブログの記事になっている事も重々承知で、
画像を撮ろうとすると「こっちのアングルからのほうが
雰囲気良いよ!」と移動してくれたり、この画像の時も
ちゃんとグラスのハイネケンの文字がこっちに向くように
して下さったり。
一応、断っておきますが、今回のレポート見ると
仲谷先生がビール飲んでるシーンが多いと思われるかも
知れませんが、SVPではこれが普通なんですよ。
というか、外国の人はもっと凄い量飲んでるはず。
特に今回はイギリス開催という事で、
ビール好きは楽しかったんでしょうね~。

という事で、レポートはこれで終了。
出来る限り確認しながら書きましたが、
まだまだ不慣れなもので、レポートに登場して頂いた方の
名前や肩書、また英語が聞き取れていないが故の
間違いなどに気づかれた方がおられましたら、
ご連絡下さい。

次回は戦利品編です。

SVP2009inブリストル 5

SVP 3日目 その2

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ホテルの近くから、ブリストル大学方向。



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展示模型制作会社・10tonsの作品。
スタッフの方とも話が出来て、立派な作品ファイルを
頂いたり。また、こちらの作品ファイルをお見せしたら、
コティロリンクスとイグアノドンを非常に気に入られた様子。
イグアノドンのような地味な作品を褒めて頂けると
かなり嬉しかったり。

会場の一角で作品を広げている方がいたので、
覗いてみると古生物イラストレーター・Lulas Panzarinさん。
声を掛けてみると、初対面なのですが、
向こうは小田さんの事をすでにご存じ。
イタリアの方という事で、イタリア産の
古生物であるプセフォデルマの画像をお見せすると、
アーティストと一緒におられた研究者の方が見て
「これ記載したGiovanni Pinnaは知ってるか?」
「Pinnaさんの論文を資料に造ったから、画像を
 送ろうと思ったんだけど、アドレスが分らなくって」
「彼はもう退官しちゃったんだよ。でも、私に画像を
 送ってくれれば、見せておくよ」と、思わぬ展開。
「Pinnaさんのいたミラノの博物館って言えば、
 ベサノサウルスの出来の良い復元模型がありますね」
「ああ、ベサノサウルスは私が記載したんだよ」

ホテルに帰ってから頂いた名刺を確認すると、
先日、スピノサウルスの製作で参考にした論文の著者
さらにはスキピオニクスの記載者で、
「Dinosaurs Of Italy」の著者でもある
クリスチアーノ・ダル・サッソさんじゃないですか!
次の日、改めてご挨拶しておきましたが、
こういう事にすぐ気がつかないとは、
私もまだまだ勉強不足です、、。
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右がダル・サッソさん。


この日の夜は、毎年恒例オークション。
オークション会場では、オタワでのSVP以来、
3年ぶりにマーク・ハレットさんと再会。
たまたま私のオークション出品作品の近くで
出会ったので、それを見て貰う事が出来ました。

その私の出品した作品は、
六甲昆虫館標本箱入りティクタアリク。
落したのは、新谷明子さん(フィールド博物館)。
ちょうと近くを通りかかったカイル L. デービスさん
(サム・ノーブル博物館)も一緒に記念撮影。
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今年は小田さんの作品がライブオークションに
選ばれていました。その様子は小田さんのブログを。



SVP 4日目

この日は、午前は獣脚類、午後は竜脚類の発表。
どちらにも復元に関する発表が幾つか。
個人的には、今回のSVPの口頭発表の中での
山場の時間帯。全部理解出来なくとも、とにかく集中して聴講。
少しでも理解が出来れば、それを取っ掛かりに
同じ発表を聴いている知り合いの研究者さんに
質問をして確認したり。


ポスター発表会場。

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對比地孝亘さん(東京国立科学博物館)による
アビミムスの前肢に関する発表。


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Watanabe Akinobuさん(シカゴ大学)による、
ちょうど旬のネタであるラプトレックスの前肢に関する発表。
復元にも関わってくる内容です。


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犬塚則久さん(東京大学)によるアショロアの新復元の発表。
私が先日制作した作品で再現した姿から、
結構変わりました。いずれこの新復元版にも挑戦しなければ。

続く

SVP2009inブリストル 4

無事、帰国しました。
今回は、会場とホテルが離れているため、
なかなかブログを更新するタイミングが
掴めませんでした。レポートのほうは、
最終日まできっちり続きますので、宜しくです。

・・・・・・・・・・・・・

SVP2日目 その2

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エキシビションホール。
専門書出版社に古書籍店、展示物制作業者等が
出展、販売をしています。

夕方からのデヴィッド・アッテンボロー氏
(Sirの称号を持ってるんですね)の
講演に参加されていた仲谷英夫さんと合流。
道々、お食事にいろんな方を誘っている内に、
総勢16人の大所帯に。

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こちらは中庭に陣取る主に年長者中心組。

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こちらは主に若手中心組。

ブリストル在住の方がお薦めされるだけあって、
店の雰囲気も料理の味も良く、
ブリストルという場所をしっかり堪能。


SVP3日目

午前中は真面目に発表を聴講。

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発表会場の一つ。高い天井に凝った装飾。
欧米人と思しき方が何人も同じように画像を
撮っていたので、向こうの方が見ても
趣のある造りのようです。

昼休み。前日に復元模型に関する発表をされた
エリンさんと合流。たまたま近くにおられた学生さんも
誘って一緒に昼食へ。
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左から小田隆さん、田原さん(マクギル大学博士課程)、
木村さん(サウザン・メソジスト大学博士課程)、
エリンさん。
エリンさんとは分野が同じだけに、いろいろと
話したい事はあるのですが、なかなか上手くそれを
英語に出来ない。学生さんが同席して下さったので、
いといろと助けて貰う事が出来たのがラッキーでした。

午後も少し真面目に発表を聴講。
毎年、ちょうど時差ボケが一番辛くなるタイミングに
設定される事が多く満足に聞くことが出来ないワニ類に
関するセッションを。やっと今年はキチンと聴くことが
出来ました(理解出来ているかは、また別)。

ポスター発表会場へ移動。

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鍔本武久さん(林原自然史博物館)による、
クマイヌの一種の歯に関する発表。


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仲谷英夫さんのイラン北西部で見つかった
ヒッパリオン類等の歯に関する発表。
質問者に解説中です。


アエトサウルス類に関する発表を発見。
これがまた、そのまま復元模型の資料にバッチリの内容。
ずっとデスマトスクスやその他アエトサウルス類が造りたくて、
でも資料面で困っていた私にはまさにお宝!
「私は復元模型造ってます。アエトサウルス類は
ずっと造りたかったんだけど、資料が十分になくて。
だから、あなたのこの発表、スゴイ重要!!!
マジすげー! ついでに、この発表に
使われてる復元画を描いたMatt Celeskeyとも知り合いだよ!」
とかなんとか大騒ぎしていると、
「この内容は近々、学会誌に投稿する予定だけど、
 メールしてくれたらデータ送るよ」と。
うおお! やった!!


続く

SVP2009inブリストル 3

SVP2日目

この日の午前中の個人的な発表の目玉は、
エリン フィッツジェラルドさんの口頭発表。
エリンさんは、シカゴ大学で復元模型制作をされていて、
私や小田隆さんとの友人であるタイラー・ケイラーさんの
同僚。今年の科博で開催の恐竜展で展示された
ラジャサウルスの頭部復元模型を手掛けられています。
また、つい最近発表されたラプトレックスの頭部復元模型
お二人の作品。
今回の発表は絶滅ワニの復元模型制作に関するもの。
ただ出来る限り科学的な考証に基づいて復元するだけでなく、
その模型を使ってさらに研究や復元へのアプローチ
の幅を広げる、という感じの内容で、
シンプルな展示用模型を造るのが精一杯の私としては、
やっている事の差のあまりの大きさにショックを受けたり。
でも、純粋に楽しい発表でもありました。

エリンさんの発表の後、一人で会場すぐ傍の
ブリストル市立博物館に。ネットでチェックする限り、
古脊椎関係は海棲爬虫類くらい、しかもあまり規模も
大きくない感じで、あまり期待して
いなかったのですが、、、、、

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確かに規模は大きくないですが、非常に質が高い
魚竜メインの海棲爬虫類の展示。

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さらに、不意打ち、プラテオサウルス。

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そして、成体1体、亜成体2体の
スケリドサウルスコーナー!
ここらへんはまた後日、まとめて紹介します。


この日の夜は、ブリストル大学に在籍の
坂本学さんお薦めのパブで夕食を食べようという予定。
何故か仕切り役になってしまった私は、
事前にパブの場所を確認しに行くことに。
大きな道沿いだとちょっと距離がありそうだったので、
ショートカット出来ないかと試してみたんですが、
そのルートは公園を横切る事になり、さらにその公園が
丘を丸々取り込んだ造りなので、思わぬ運動に。
普通に道沿いに行くのが正解でした、、、、。

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でも、こんな風景を見ることが出来たので、
これもまた良し。天気も快晴でしたしね。


午後からは、ポスター発表会場へ。

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河部さん(愛媛大学院生)による
鳥類の脳の幅と容量の関係についての発表。
河部さんはこの研究で、6月に開催された日本古生物学会で
ポスター賞を受賞されています。 


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関谷さん(吉林大学)による竜脚類に関する発表。
「あれとあれがこんなに近縁なの?」なんていう、
系統関係には疎い私でも驚く内容もあり、これからの
研究の進展が楽しみです。

もちろん、初日に同じく、他にも
日本人発表者は何人もおられました。
今年は会場が狭い上に、人も多いので、
移動や撮影が結構面倒なんですよね。
あまり研究者さんに迷惑かけても何ですし。

と、会場脇のバーコーナーで、仲谷さん、
鍔本武久さん(林原自然科学博物館)を発見。
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ビール飲んでますねぇ。
私も席に加えて貰って、しばし休憩。

続く

SVP2009inブリストル 2

SVP初日 続き

ポスター発表&出店業者会場へ。
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口頭発表会場より徒歩で数分。
例年のように、お目当ての口頭発表の合間に
ちょっとポスター発表を下見、というのが
今年は無理かも。


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池田忠広さん
(兵庫県立人と自然の博物館・画像右側)による、
白亜紀前期のトカゲに関する発表。
小田さんが持っているのはビール。
お酒飲みながらのポスター発表はSVPでは
基本です。

もちろん、他にも日本人研究者による発表が幾つも。
発表の邪魔にならないよう、他の研究者とのお話中には
画像撮影をお願いしないので、
なかなか上手くタイミングが合わない事も多いです。

出店業者会場で見つけた、
Adamu Stuart Smithさん(アイルランド国立博物館)に
ご挨拶。スミスさんはプレシオサウルス類専門のサイトを
持っていて、以前そこで私の作品を紹介して下さり、
メールでのやりとりは今までもあったのですが、
直接会うのは初めて。
今回のSVPでは、頭が大きく首の短いプレシオサウルス類と
言われるプリオサウルス類の中の、頭が小さくて首が長い種類
(なんだかややこしいですが、非常に面白い話なのです)に
関する発表をされていました。
幾つかプレシオサウルスの復元について質問すると、
私の拙い英語が相手では大変だったろうと思うのですが、
しっかり答えてくださいました。
さらに「もし日本製の海棲爬虫類のフィギュアで
欲しいのあったら、メールで教えてくれれば、
探して送りますよ。」と言うと、
やはり海洋堂の製品の事が話題に。

この日の夜は、毎回恒例のウエルカムパーティーなのですが、
今回は会場で食事が出ないという情報を仕入れてきた
小田さんの提案で、パーティー前に食事をする事に。

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すでに今回のレポートで紹介済みの方ばかりなので、
お名前は省略。


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こちら、ウエルカムパーティー会場。
例年は地元の博物館で、古生物の展示を見ながら
飲んで食べて、という趣向の事が多いのですが、今回の会場は
子供向けの科学館な施設。食事は出ませんでしたが、
アルコールは会場で販売。
で、やはり食事をし損なった日本人研究者の方も
おられたので、パーティー会場近くのレストランへ移動。

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かんぱ~い!


で、1日目終了。
なんだか、食べて飲んでばっかりだ。

SVP2009inブリストル 1

今回は、関空からパリ・シャルル・ドゴール空港を経由して
ブリストルへ。
これまでのSVPでは、会場まではcorvoさんこと
小田隆さん
とほぼ2人だけ、だったのですが、
今回はパリ、ブリストルとそれぞれの空港で
日本人研究者と次々に合流。ブリストル空港からも、
最初はタクシーを考えていたのですが、前もってバスの
便を調べていた研究者さんに便乗させて頂く事に。


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午後10時30分頃、無事ホテルにチェックイン。
今回、飛行機とホテルの手配は私がやったんですが、
SVPの案内で予約していたホテルが、直前になって
金融危機の煽りでSVP開始までにオープン出来なくなり、
急遽他のホテルに振替になる、なんて事もあったので、
ちゃんと予約が確認できて、部屋に入れた時は
ホッとしました。
でも、ネット接続料がエラく高いんだよなぁ。
1日15ポンドは厳しい、、、、。



SVP初日

ここ数年はSVP会場はホテルなので、そのホテルに
宿泊すれば、ホテル内の移動だけでほとんど用事が
済んでしまうのですが、今回は会場がブリストル大学
という事で、宿泊施設とは別。また発表によって
大学内で会場が三か所に分かれているので、
これまで私が参加したSVPとは勝手が違います。


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ブリストル大学

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この坂道を下った所に宿泊先のホテルがあります。
毎日、この坂を登って会場へ登校(?)する事に。

初日朝一番は、いかにもイギリス開催らしく
メアリー・アニングの名前を冠した
海棲爬虫類シンポジウム。
復元に影響のあるような発表も幾つか。

尚、今回のレポートもそうですが、基本的に
学会での発表に関して詳しい内容は、このブログでは
書かない方針です。これは、発表によっては、
論文や報道などで公にされる前の、
扱いがデリケートな物もあること、
さらに私の英語力では確実に内容を正しく把握
出来ていない可能性が高いため、というのが主な
理由です。毎日、面白い発表が幾つもあるので、
それをお伝え出来ればな~、と思うのですが、
そこはご容赦下さい。


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発表の合間にロビーで歓談中の
日本人参加者の皆さん。

そこへBhart-Anjan Bhullurさん(ハーバード大学)登場。
挨拶も早々に、「これ、見せたいんだよ!」と
パソコンを取り出し、とある古生物の見事な標本
(未発表標本なので詳細は秘密)の
画像ファイルを続々と。
今まで怪獣映画の話がほとんどで、
古生物に関しては私の英語力の問題もあって、
あまり話出来ていなかったのに、ちゃんとわたし好みの
ネタを覚えてくれているのが嬉しいのです。

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昼食は、小田さん、鹿児島大学・仲谷英夫さんと、
ブリストル大学近くのハンバーガー店で。

お二人共すでにビール飲んでますが。
午後からも発表あるんですけど。



続く
小田さんのブログも合わせてどうぞ)。

アクアプラント個展

19日
東京に到着してまずは帝国ホテル・アーケードへ。
今回のアクアプラント・守亜さんの個展の会場・
花影抄さんのブログで知った皆川禎子さんの
作品
を見に。
ガラスならではの柔らかいラインと、
昆虫のシャープなデザインが調和した作品。

次に新宿へ。買い物ついでに、オオゴシさんのブログで
紹介されていた模型ファクトリーへ

品揃えが豊富な模型専門店、というより、
模型や模型制作を軸とした趣味の広がりをサポート
するという感じの、ちょっと面白いコンセプト、かな?
マルイの中の立地という事で、ちょっとシックな内装と、
塗装ブースも備えた作業スペースを前面に配置した
店舗作りが、いままでの模型店に無い方向性。
ちょうど私が訪れた時は、小学生くらいの子供さんが
恐竜骨格模型の塗装体験をしていて、
それを通りすがりの女性客が興味深そうに
見てました。あの立地ならではの風景かも。

さて、いろいろ寄り道をして、ようやく守亜さんの個展会場へ。
ブログで告知したとはいえ、特に個別に誘った訳でも無いのに、
久正人さんRC GEAR横山さんと、いつもの面子が
ちゃんと集まるのが流石というか。

20日
午前中は国立科学博物館へ。
もう何回行ったか分かりませんが、何か新しい造形ネタが
決まると「そいうえば科博に骨格あったよな。
でも、ちゃんと画像撮ってないから、また撮り直さなきゃ」
を繰り返してるような。
科博ではメリベニさんと合流。現生・絶滅種共に
哺乳類に関しての知識は私よりずっと上なので、
いろいろと解説して貰いながらの見学。

午後は、メリベニさんと、再び守亜さん個展へ。
ここでまた、知り合いとお会い出来たり、
思わぬ人と会う事が出来たり。

いや、人の個展で何やってんだか、という感じでは
ありますが。

今回、個展会場の画像は撮ってませんので
悪しからず。実際に見て、手にとって貰って、
作者本人にお話を伺うに越したことがないので、
是非会場へ足をお運び下さい。


メイ&スピノ

メイ(Mei long
本体造形は終了。
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ベースと塗装はSVPから帰ってからに。
復元を一変させるような発表が無いことを
祈りましょう(笑)。
メイが属するトロオドン科は、
デイノニクスやヴェロキラプトルが属するドロマエオサウルス科の
棒状に固められた尻尾ではなく、しなやかさを持った尻尾を
持っていたようなので、作品でも尻尾は軽くカーブさせています。

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前肢の羽根は、指の動きを阻害しない程度の
長さにしました。
*参考
COMPARISON OF FORELIMB FUNCTION BETWEEN DEINONYCHUS
AND BAMBIRAPTOR (THEROPODA: DROMAEOSAURIDAE)
PHIL SENTER
Journal of Vertebrate Paleontology 26(4):897-906. 2006


羽毛や羽根のある恐竜の表現は、
幾つか作品を造ってみて少しは上達してるような
気はしますが、まだまだ修行も勉強も足りないですね。


こちらはスピノ。
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他の作業の合間に少しずつなので、なかなか進展しません。

プセフォデルマ 完成品

そう言えば、プセフォデルマの完成品を
紹介するの忘れてました。

アカ・デルマ
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アップ

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お腹

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箱入りアカ・デルマ


ミドリ・デルマ
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箱入りミドリ・デルマ


カフェ・デルマ
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正しくはCafe Del Mar。
3曲目4曲目の並び・選曲が良い。

このCDが出たころ、TK(ヒョードルと戦ったほうじゃなくて、桜庭の
入場曲のアレンジのほう
)の「今年はraveが来る」
という発言を、電気グルーヴがネタにしてました。
まさか、TKやraveが今、こんな形でほぼ同時期に話題になるとは、、、。
そして、そんな電気グルーヴも結成20周年。

ああ、プセフォデルマの話でした。



箱入りアカ・デルマは只今、神戸・三宮の六甲昆虫館で展示中です。

恐竜博内イベント・本の紹介

●恐竜と全く関係ないネタ用意していたら、
紹介したい恐竜ネタが入って来たのでお知らせです。

スぺシャルレクチャー「恐竜学のいま」

真鍋先生による会場ツアー

所十三先生サイン会

会場は幕張・恐竜博会場内。
いつも何かとお世話になっている皆さんによるイベントです。
恐竜博はこれから、という方はもちろん、
もう行っちゃたよ、という方でも
この日程に合わせてみられては如何でしょうか。



●御世話になっている方繋がりで、本の紹介
「フジツボ 魅惑の足まねき」
とにかく、まず書店で手にとって見て下さい。
「これって本当にフジツボ本?」とさえ思えるくらい
鮮やかな紙面。その一方で、研究史や文化面からの
情報がスッキリかつギッシリ詰まってます。
個人的には、内容に見事に合った
表紙の「魅惑の足まねき」のフォントがツボりました。
フジツボだけに。

スピノ頭部(追記)

スピノの頭部の表現にあたり、他の獣脚類以上に
悩み所なのが、上下の歯の噛み合わせ。
いかにもワニっぽい口なので、上下の歯がワニ(クロコダイル)
のように露出して噛み合った表現もありますし、
下顎の外側に上顎の歯が被さる獣脚類として
一般的なものも多いです。

とりあえず、幕張の恐竜博で展示されている、
より保存状態の良い小さいほうのスピノサウルス
頭部を参考に簡単に頭骨を造ってみたのですが、
長い歯が何本かあり、上手く噛み合わない。
そこで、恐竜博の図録に掲載のマット・ラマンナ氏監修の
骨格図や、発見されているスピノサウルスの各顎骨を参考に。
これだと歯が短めになります。
さらに、それぞれの表現手法に関する話をいろいろと
伺って、結局歯が露出しない表現にする事に。
クロコダイルタイプの噛み合わせもカッコ良いので
捨てがたい所ではありますが。

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噛み合わせはこれくらい。
これ以上深く噛みこむとなると、上顎内に
下顎の歯が入って行く事になりますが、
"New Information on the Skull of the Enigmatic Theropod Spinosaurus, With Remarks on its Size and Affinities."Dal Sasso, C.; Maganuco, S.; Buffetaut, E.; Mendez, M.A. (2005)
Journal of Vertebrate Paleontology, Vol. 25 (4)
に掲載の上顎の画像を見る限り、上顎内に
下顎の歯を納めるスペースは無いように見えます。

これに唇のベースを付けると
R00100320004.jpg
R00100310003.jpg

この夏の幕張の恐竜博図録以外に
スピノサウルス類に関して日本語で纏めて読めるものとしては、
ディノプレスVol.4があります。
アマゾンでの購入が出来るようですので
(発送まで1~2ヶ月というのが不安ですが)、
未購入の方はお早めに。

※追記
頭骨の噛み合わせに関しては、ズバリな画像がこちらに。
口の先のほうは、ワニっぽくても良いかな、とも
思いましたが、今回は上の画像のまま進めることに。