:ふらぎ雑記帳 <恐竜・古生物模型作品ギャラリー・ブログ>

日本古生物学会年会 その2

2日目は、科博・真鍋真先生による特別講演
「手取層群の爬虫類研究を概観する」からスタート。
タイトルだけだとちょっと難しい感じですが、
内容は至って平易で、かつ真鍋先生の柔らかく判り易い
話し方もあり、研究者でなくとも十分に興味深いと思える
内容でした。

昼過ぎからはポスターセッション会場へ。
ここで、長谷川善和先生犬塚則久先生
居られたので、アショロアの模型を見て頂くことに。
このお二方に見て頂くだけでも大変な事なのに、
またいろんな方が話に加わってくださり、さらに大変な事に。

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という事で、大変に大変な状態記念写真。
左から長谷川先生、犬塚先生、仲谷英夫先生
私、所十三さん
犬塚先生の手にアショロアがあるのが判るでしょうか?
ちなみに、この写真は、前日カメラが壊れてしまった私に代わり、
わざわざ他で話し中だった小田隆さん
無理を言って撮って頂きました。

さらにこの画像撮影後も、甲能直樹先生古沢仁先生など、
絶滅海棲哺乳類研究者が続々と。
様々な意見を頂き、本当に勉強になりました。
「こうして模型になって初めて判ること、気になることもありますね」
と言って頂けたのが、古生物造形作家冥利に尽きました。

ついでに、この日の午後には犬塚先生による
アショロア復元の新見解発表のオマケつき。
予想以上に雰囲気が変わった感じ、っていうか
「作品を 見せたその日に 新学説」
これぞ古生物造形の醍醐味! 
でも、こういう新説を見聞きするとワクワクしますね。

一般講演の後は、初めて夜間小集会を聴講し、
やっぱり飲み会。


3日目
今回は古脊椎関係の発表が最終日まで
ずれ込んでいたので、それを聴講した後帰宅しました。

今回の学会では、作品を多くの研究者に見ていただき、
本当に多くの感想を頂けたのが収穫の一つ。
それと、博物館でのワークショップについて
幾つかの博物館の方にお話を伺えたのが良かったです。
一応、私も恐竜関係のワークショップを行いますし、
きしわだ自然資料館での恐竜教室の担当でもあるので、
他の博物館の試みは気になります。私でも出来る事は取り入れて
行きたいですし、もちろんこちらからも何かが提供出来るように
なれれば良いな、と思っているのです。

という事で、次回の古生物学会は琵琶湖博物館での開催。
お気に入りの博物館、しかも関西での開催という事で
非常に楽しみなのです。


日本古生物学会年会 その1

初日は午後6時開始の懇親会から参加。
会場は千葉大学生協食堂。
ここ2回はホテルが会場でしたが、
個人的には大学生協での懇親会も魅力的。
豪華な感じのホテルでの懇親会には無い、
何となくのんびりした感じが好きなのです。


会場の様子
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「めんコーナー」の表示が生協感いっぱい。
っていうか、すかさずピースですか、T先生!
そんなT先生お薦めのシーラカンス展は7月11日から。
シーラカンス好きの方は是非!


今回は日ごろお世話になっている研究者・学生さんに
実際に作品を見ていただこうと、アショロアと
プセフォデルマを持ち込み会場隅のテーブルで披露。
すると他の研究者の方も興味を持ってくださり、
お陰で今までお話する機会の無かった方とも
知り合う事が出来て、思わぬ収穫。
盛り上がりついでに、その場面を画像に撮る
タイミングも逃していまいました。

懇親会の後は千葉駅に戻り、これまた
毎回恒例の有志による2次会でした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
千葉大学から最寄り駅への移動中、
うっかりデジカメを落としてしまい、
あえなくお亡くなりに、、、。
もちろん修理に出しますけれど、
どうなることやら。
という事で、2日目以降の学会レポートの
記事には画像が付けられない事に(泣)。

プラテオ&メイ

・プラテオサウルス
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後はシッポのみ。
プラテオはずっと造りたかった恐竜だったんですが、
なかなかタイミングが合わず、そのまま10年近く。
でも、結果的にはその10年の間に04年の恐竜博で
全身骨格を初めて見れましたし、意外に復元に関係する
新学説も多く出ていて(あまりちゃんと把握してないけれど)、
ある意味良い熟成期間でもあったのかな、と。
こんな本まで出ましたし。
プラテオサウルスやメラノロサウルスのような
三畳紀の初期竜脚形亜目の専門書。
かなりガッチリの専門書なんで、なかなか歯が立ちませんが。
肩や肘の可動についての考察(とおぼしき記事)が
興味深いのですが、如何せん英語が、、、、。



・メイ
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学名はメイ ロン(Mei long)。
メイというと、あの丸まりポーズで発見された化石が印象的で
復元もその状態のものが多いですが、私は通常ポーズで。

「羽毛があって小さい恐竜の模型があると嬉しいな」
という天からの声が聞こえたので製作する事に。
羽毛恐竜に関しては、そろそろ試作段階ではなく、
それなりのクオリティで仕上げられるようになりたいところ。
難しいけれど。


7,8月は、あまりじっくりと作品を造る時間が取れそうにないので、
今の間に出来る限り集中して作業を進めておきたいです。

「第一回 きしわだ恐竜教室 子供の部&古生物ゼミ」

6/14
タイトルの通りのイベントがきしわだ自然資料館にて開催。
このイベント、元々は私の
「恐竜・古生物に関する短いワークショップ・講演を
 組み合わせる催し物はどうかな。幸い、自然資料館
 関係者には人材が豊富だし」という思いつきを
資料館のほうで形にして下さったもの。
ということで、ワークショップ・講演の内容・構成や
全体の流れは私が担当させて頂きました。

ちなみに、今回の構成は、
・恐竜についての講演(25分)
 担当 京都大学博士課程 黒須さん

・次に私が、恐竜復元画製作に挑戦(30分)を担当
 
・恐竜フィギュア塗装(約1時間)
 担当 海洋堂フィギュアミュージアム 田辺高憲さん

今回は会場が少し狭いという事で
定員30名で予定していたのですが、
それを大幅に越える参加希望者が来られ
急遽席を追加、目一杯会場に入って貰うも
それでも入りきらず、参加出来なかった方々には
申し訳無い事に。

教室のほうは、黒須さんの子供の心をガッチリ掴む
トークはさらに磨きが掛かり、ワークショップの経験豊富な
田辺さんは安定感バッチリ。さらに、資料館スタッフの
サポートもいつもの事ながら見事で、
特に私が気を使わなくても順調に進行。
また会場には、古生物学会や京大骨ゼミで
知り合った地質系の学生さんが見学に。
席はもう一杯なので、必然的に立ち見、さらには
ワークショップのお手伝いまでしてもらう事に。
助かりましたし、いろんな方に会えて楽しかったです。

これで参加者の皆さんが満足して下さったら
嬉しいんですが。
教室終了後、結構多くの子供さん(&親御さん)が、
とても丁寧にお礼の挨拶をしてくれたので、
それなりに上手く行ったのかな、とは思っているのですけど。

フィギュア塗装講座開始後にcorvoさんこと小田隆さん登場。
会場に空き席が出始めた頃に大人げなく塗装に参加。
大人げないので、
「小田さんは有名な恐竜画家。
 フィギュア塗っても上手い筈なので、注目!」
とアナウンスしてハードル引き上げ。
自分の作品の事で必死の子供達よりも、その親御さん達が
食い入るように小田さんの塗装作業を見ておられましたね。

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フィギュア塗装後、小田さんの作品と自分の作品を並べて
記念写真を撮る参加者の皆さん。


さて「恐竜教室 子供の部」のあとは大人の時間(笑)。
せっかく恐竜・古生物に興味のある面子が揃うんですから、
簡単な勉強会でもしましょう、という事で
今回から「恐竜教室」とセットで
「きしわだ自然友の会 古生物ゼミ」を始める事に。
第一回という事で、言い出しっぺの私がネタ振り。
首の長い剣竜・ミラガイアから剣竜全般の話をいろいろと。
一人では気がつかない指摘や意見が出るので面白いですし、
造形に使えるネタも仕入れられたり。

で、最後はやっぱり飲み会。
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角竜を研究している黒須さんのアイディア&リクエストで
一升瓶に小田隆さんがバガケラトプスの骨格を。
白マーカーで描いた骨格がモンゴル産化石っぽいよね、と
マニア受け。


「きしわだ恐竜教室 子供の部」は、第二回も
予定しておりますので、興味のある方は是非ご参加下さい。
基本子供優先ですが、席に余裕があれば大人の参加もOKです。

本が出ました

「ニューワイド学研の図鑑なるほど図鑑 
      最新!最強!ティラノサウルス」


発売中です。
表紙他、私の作品の画像が使用されています。
私の恐竜作品がピンで表紙というのはこれが初めて。
恐竜以外だと「未確認生物学!」のネッシーがあるんですが。

内容に関しても、監修に真鍋真先生、
また協力・指導に平沢達矢さんという事で
子供向けとはいえ、なかなか本格的。
イラストも、それぞれ恐竜や動物を専門的に描かれている方が
担当されています。このブログでは御馴染みの小田隆さんの
作品もありますね。

という事で、この本にもちょっと登場する
ティラノサウルス幼体・通称ジェーンです。
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ネットにあった全身骨格図や、クリーブランド自然史博物館で
撮影した全身骨格を資料にしましたが、
特徴的なプロポーションを出来るだけ正確に再現しようと
芯の段階でジェーンを発掘・研究・展示している
バーピー博物館の研究者の方に一度チェックして頂きました。
また、色に関してはタイラー・ケイラー氏
バーピー博物館用に製作した頭部復元模型を参考に、
って、その頭部復元模型の色もマイケル・スクレプニク氏
復元画をベースにしているんですが。
タイラー・ケイラー氏に完成した作品画像を見せたら
「(個人的に)全身の縮尺模型造ろうかと思っていたけど、
 その必要なくなっちゃったね~」と喜んでくれたり。
彼の造ったジェーンも是非見てみたい所です。