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:ふらぎ雑記帳 <恐竜・古生物模型作品ギャラリー・ブログ>

近畿古脊椎動物学ゼミ(+追記)

以前からお誘い頂いていたのですが、
なかなか時間が合わず、やっと今回から
参加させて頂く事に。
通常は京都大学で開催ですが、
現在校舎工事中という事で、
今回は滋賀県立琵琶湖博物館が会場。

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琵琶湖博物館。私の知人の間では非常に評判の良い
博物館。規模や展示内容に、シンプルでいて
センスの良い展示の見せ方、琵琶湖に臨む
ロケーション等、確かに評判の良さにも
うなずけます。オススメですよ。

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古生物展示。昔の研究室というイメージの
展示が嬉しいです。


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黄河象。


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約1/10のミエゾウ全身骨格模型。
骨自体の造形が非常にシャープですし、
また組み立て方も自然。欲しい!

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サンバージカ。欲しい!!

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マチカネワニ。欲しいーーーーーー!!
この3点は、模型製作作家の近洋二さんによるもの。


琵琶博の見所の一つは水族展示。
琵琶湖に生息する淡水魚を中心に展示されています。
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通り抜け水槽。こんな立派な水槽なのに、
泳いでいる魚はコイ(笑)。でも、その地味さが
逆に味がありますし、この博物館の展示方針が
しっかり現れていると思います。

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チョウザメ水槽。ヘラチョウザメもいます。
毎日一回の餌やりの時間には、あのヘラチョウザメの
採食シーンがバッチリ見られます。


さて、本題の近畿古脊椎動物学ゼミ。 
今回の題は「アジアゾウの足跡を読む」
(岡本喜明氏・滋賀県足跡化石研究会)
古脊椎と言いながら、現生の象の事?
と思われるかも知れませんが、ご存知の通り
象だけではなく恐竜等でも足跡化石は多く出ます。
その足跡化石の観察のためにも、現生動物の
足跡の読み方を学ぶのは重要な事なのです。

ゼミ終了後は、草津駅に戻って懇親会。
これもまた楽しかったです。
月一回のペースで、古生物学の中でも
古脊椎に絞った内容の講演が聴けるのは
嬉しいですね。
是非、次回以降も参加させて頂こうと思っています。

*追記
今回のゼミの幹事さんから懇親会の時の
画像を送って頂きました。
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研究者、学生さんだけでなく、博物館関係者や
化石愛好家の方等、まさに老若男女
いろんな方が参加されています。
古脊椎動物学ゼミ、といっても
決して堅苦しい場ではありませんね。

審査通りました。

10/15~18に開催のSVP・古脊椎動物学会の
歓迎パーティー会場にて設置される
恐竜・古生物ア−ティストポスター発表コーナー。
参加のためには、発表内容の事前審査を受ける必要が
あったのですが、その審査を通りまして、
どうやら無事発表出来そうです。
会場はクリーブランド自然史博物館。
まぁ、まだまだ当日まで何が起るか判りませんが。


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で、これが製作したポスター。
あまり詳細な説明文を書いても、質問されたら
私の英語力ではその場で臨機応変の対応が
出来る自信が無いので、文章はあっさりめ。
学会に来る方なら、作品見たら良いとこ悪いとこ、
判ってくれるでしょうし。

という事で、来月はアメリカ行き。
また付け焼き刃の英語の勉強しないとな~。

改めて「恐竜の復元」紹介

「恐竜の復元」無事に発売となりました。
大型書店を2店見たところ、高額な本にも
関わらずどちらも平積み。
てっきり棚差しだと思ってたんですが。

この本ではアメリカでは有名でも、日本では
それほど名前が知られていないであろう
アーティストが紹介されています。
個人的な感想も含めて、ちょっと紹介。
是非、「恐竜の復元」をお手元に置いてお読み下さい(笑)

数々の博物館の復元画を担当しているカレン・カー。
オクラホマ・サムノーブル博物館の壁画は
実際に見ましたが、色使いと照明のせいか
展示標本の背景に溶け込むようで、それでいて
存在感もある作品でした。

このブログでは緒馴染みのタイラー・ケイラー。
今回参加の外国人勢の中では、唯一面識のあるアーティスト。
この本の記事のための新作のネタに
ヘレラサウルスを選ぶのがタイラーらしい(笑)。
芯に頭骨レプリカ使うって卑怯だよな~~~~。
といっても、彼が今まで手がけた頭部復元の多くは、
基となる頭骨自体の復元も彼自身が製作している訳で、
そういう意味では卑怯でもなんでも無い訳ですが。
なんなら、いたって正攻法と言うべきか。

トッド・マーシャルは、アメリカの恐竜・古生物出版物では
人気アーティストの一人。
あの名誉あるランツェンドルフ賞受賞者でもあります。
仲間内で「トゲトゲ」とか「ジャキジャキ」なんて呼んでる
トッド風恐竜は文句無しにカッコイイので、日本でも
もっと人気があっても良いんじゃないかな、と思ったり。

ゲイリー・スターブは、ランツェンドルフ賞4回受賞という
現在の古生物業界最強の造形師。縮小模型だけでなく
実物大模型もこなすので、彼が何回受賞しても文句の
言いようが無い。サルコスクス実物大は圧巻。
全身骨格とセットで展示したら、日本でも注目されると
思うんですけどねぇ。
「世界最大の絶滅ワニ展」なんてどうかなぁ。

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この本のもう一方の見所は、各古生物・恐竜の
研究者による解説文。
研究者の方々は、恐竜や古生物全般に
関しても相当な知識をお持ちですが、
当然ながら、それぞれに専門に研究されている
分野があります。
今回の本では、アーティストの各作品と、
その専門分野に合うように解説文を
書いて頂いている訳で、公式に発表出来るレベルとしては、
まさにその世界の最新情報が詰め込まれていると
言っていいでしょう(もちろん、各研究者の方は
まだまだネタはお持ちなんでしょうけれど)。
学会での発表や、個人的にお会いした時に伺って
「面白い! こんな限られた場所で
 限られた相手だけに話すのは勿体ないな~」
と思っていたネタも紹介されています。
(学会発表というのは、まだ研究途中という物も
多いですし、また個人的に伺った話も、
私がすべてをキチンと理解出来ているか
自信が無いですので、ブログではあまり詳しく
書かないようにしています。)

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画集・作品集としても、専門書としても
見応え読み応え十分だと思います。
これで売れてくれて、第2巻なんて事になれば
本当に嬉しいんですが。紹介して欲しいアーティストは他にも
いますし、興味深い話、解説を書いて頂きたい研究者も
まだまだおられます。
第2巻の時は、自分は完全に読者側でも良いし。
皆さん、是非宜しくお願い致します。