■ゲロトラの眼を比較的小さめに描いているイラストを発見、、、、またしても立ちはだかるはダグラス・ヘンダーソン!
ワンフェス
明日(2/7)はワンダーフェスティバル
いつものように「エルステッド&Fragi-ragi」で参加。
場所はB25−18です。

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宜しくです。
日本古生物学会 第159回例会 その2
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今回の琵琶湖博物館での展示の
垂れ幕・看板に使われたデータ。
博物館のスタッフが製作下さったものです。
カッコイイのでデータを頂いてしまいました。
上の絵は小田さん、下のズンガリプテルスは
私の作品。


●2日目 夜間小集会
「古生物アーティストの活動
 〜アートが紡ぐパレオ・コミュニケーション〜」
このタイトルをつけたのは私なのですが、
終わった今でも何が「パレオコミュニケーション」なのか
判っておりません(笑)。というか、そういう今までに無い
何か面白いこと始めようよ的なところが目的、、、、だったの?

まず、荻野慎太郎さんから研究とアートの相互関係と
これからの展望などを簡潔かつシャープな切れ味で。
その次が私で、最後が小田さん。
小田さんはアケボノゾウの復元作業をスライドで。
やはり小田さんらしく無駄なく要所を抑えつつ、説得力のある
ビジュアルで話を展開。
そんな2人に挟まれて、さぁ何が出来ますか?
発表たって、こちとらつい先日パワーポイント買ったばかりの
発表初心者。
なら、いっそいつもの子供向けワークショップで行こう、と。


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という事で、いつも通りやりました。
相棒のディプロドクスも一緒(撮影 京都大学博士課程 黒須さん)

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会場は予想外の満席&立ち見。
これほどの参加者は予想しておらず、
多めに持って来たつもりが素材が足りない事態に。
折角参加して下さったのに、実際の作業が
出来ない方も多く、申し訳なかったです。

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みんなでお絵かきタイム。

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最前列真ん中で作業中の平山廉先生
一番奥は小田さんですね。
絵の事となると、大人しくしてられないようです。


最初にヌイグルミ持ち出した時は、ほんの一瞬の戸惑いが
会場にありましたが、次の瞬間には皆さん主旨を理解してくださり、
クイズの部分では、わざと間違いの答えで手を挙げて
場を盛り上げて下さる研究者多数。
参加者の皆さんに随分助けられました。
質疑応答では、研究者だけでなく、出版社の方等から
かなり突っ込んだ意見も出され、こちらの思っていた以上の
展開になったと思っています。これも参加者の皆さんに
助けられた部分です。

で、その後はやっぱり飲み会。
前日が少人数でこじんまりと、だった一方で、
この日は総勢20人の大所帯。
さらには、2次会も。お店に入って席に通されたら、
隣も古生物学会組だったというオチ付き。



●3日目
午前中に一般発表があるので、それを聴講して
学会は終了。この日は、犬塚先生によるバシロサウルスに
関する発表があり、こんな動物でもこれだけ復元が変わる
可能性があるんだな、という興味深い内容でした。


今回の学会、初発表という事でいろいろと思う所も、
得た物の多い学会でしたが、その一方で学会に参加していた
古生物イラストや模型に挑戦中の友人達の存在が
印象深いものになりました。
今回が学会初参加の方も多かったのですが、
それぞれが自分の聞きたいこと、お目当ての研究者を
きっちり認識していて、事前に随分勉強して来たんだな、
という事が伝わってきました。彼らが研究者の方と
話しているのを横で聞く事もありましたが、
とても学会経験が浅いとは思えない高度な内容の会話に
なっていて、私の方が随分勉強になりました。
4年前に私が学会初参加した時と比べれば、
皆さん優秀過ぎます。
プロだけでなく、アマチュア、趣味としてでも
学会レベルでの知識を楽しめる人が
これだけいる、という事を実感。
もちろん、こちらもプロとしてアマチュアに
負ける訳には行きませんので、
よりいっそう頑張ろうと思った次第。
また、ポスター発表、夜間小集会では
いままであまり前例の無い事をお願いした部分もあり、
関係者の皆さんには何かと大変お世話になりました。
ありがとうございました。

日本古生物学会 第159回例会 その1
●まずはシンポジウム「古脊椎動物の復元方法」
発表者は、古脊椎動物復元に関する研究では
最前線にいると言って良い面々。
若手とベテランが偏り無く選ばれている感もあり、
その点でも現在の古脊椎動物学研究の雰囲気を
実感出来るように思いました。
また、今回は一人当たり40分間という時間配分のため、
各発表者の今までの一般発表・ポスター発表の総集編
といった内容で、とにかく濃い内容。

夜は恒例の懇親会、さらにその後は少人数で2次会。



2日目

この日は一般(口頭)&ポスター発表なのですが、
私にとっては初の学会発表と夜間小集会世話人の日。


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ポスター発表、、、、、の完成一つ前バージョン。
実際には、画像を幾つか差し替えた物を使いました。
基本の構成とデザインは共同発表者の荻野慎太郎さん
犬塚則久先生監修で製作したデスモスチルスを中心に
構成しています。

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(撮影 メリベニさん)
発表の様子。今回はアーティスト発表枠として
小田隆さん新村龍也さん、私の発表を
一か所に纏めて頂きました。
ポスター足元には台も用意して頂き、
それぞれ作品等を置いて、実際に手に取って貰ったり。


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(撮影 ヤマモトさん
犬塚先生とデスモスチルスの遊泳時の前肢の動きを
検討中。2人で同じような動きをしているようですが、
やはり犬塚先生の動きは違うのです。
肘の入る角度とかが絶妙。
まだまだデスモは白帯だ、俺、、、、。

ちなみに、この日のポスター発表会場は
一般の見学者にも開放されていました。
学会初の試みだそうです。
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という事で、ポスター発表を熱心に見る子供さんという、
いつもの学会では見られない光景も。
一般の方の「このデスモスチルスって、どんな動物なんですか?」
という質問には、たまたま傍に居られた犬塚先生に
解説を丸振りしてしまったり。
専門用語を使わず、判り易く丁寧に説明して
おられました。

この学会には、現在北海道大学に来られている
サウザン・メソジスト大学教授Louis L.Jacobs氏も参加。
Jacobs氏と言えばマラウィサウルスの記載者。
私も自作のマラウィサウルスの写真を見て頂き、
後でそのデータを送る約束が出来たのが嬉しかったです。


さて、ポスター発表会場では荻野さんの発案で、
復元模型で見てみたい古生物を学会参加者に
伺ってみました。その一部を紹介

・スピノサウルス(まさか過ぎる直球)
・ウインタテリウム(至って普通かなと思ったら、
  そこには、やはり研究者ならではの拘りが、、、、)
・ポリコティルス科
(そろそろ難易度が上がってきました。海棲爬虫類好きなら
  外せない種類なのですが、まだ造れていないのです)
・ケトテリウム(なんとなくクジラ、とその場で見当は付いた)
・コルンワリウス
  (何それ?って感じでしたが、、、勉強不足でした)
・アエティオケトス
  (ググってみましたが、、、スペル聞いておけば良かった)

こんなお遊びの質問にも関わらず、学生さんから
ベテラン研究者まで、皆さん真剣に答えてくださり
ありがとうございました。
また機会があったらやってみたいなと。
今度は無脊椎方面にも積極的に聞いてみたいです
(無脊椎になると、全然種類が判らないんだけど)。


続く
学会終了
やっぱり自分の発表とかを
報告するのって難しいもんで。
発表の良し悪しを判断するのは本人じゃなくて、
それを見た人な訳ですし。

っていうか、学会終わったら沼田町化石館の仕事の
続きやワンフェスでちょっと忙しくなるな〜、と
思っていたら、いざ学会終わったらやる事が
エラく増えてました。
しかも、それぞれが面白そうな事ばかりで。

出来るだけ自分で報告もしたいと思っていますが、
とりあえず小田隆さんのブログをご覧下さい。


*私の発表の様子の画像を持っておられる方、
 メールで送って頂けると嬉しいです。
 宜しくです。
ゲロトラックス
ちょっと前フリしてたゲロトラックスの話。


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今回、根付風ストラップとして製作したものです。
ゲロトラックスを造ろうと思って、集めた資料を
見ていた時に気になったのが、
「ゲロトラックスって、いつも眼がデカく表現される
 んだけど、これって何が根拠?」
と言うのも、確かにゲロトラックスの頭骨の眼の穴は
非常に大きいのですが、現生のオオサンショウウオも
眼の穴は大きいんですよね。
さらに、論文に掲載されている頭骨の側面図を
見ると、上下の厚みが薄く、とてもそんなに大きい
目玉が収まる様には思えない。
そこで、さらにいろいろと調べたところ、
眼の大きさが推測出来る証拠は無いらしい。
哺乳類以外の脊椎動物の眼には強膜輪・強膜骨という
骨があり、これが見つかれば眼の大きさも推測出来るんですが、
これがゲロトラおよび近縁種では未発見ぽい。
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09年大恐竜展のアンガトラマの強膜輪。この強膜輪が
実際に発見されたモノなのかは判らないのですが。

という事で、今回はオオサンショウウオほどでは無いものの、
一般的な復元より小さめの眼で造形しました。
何故、大きな眼のゲロトラが定着しているか、理由は
定かではありませんが、記載論文に掲載された、
もしくは発表後すぐに眼の穴の大きさを反映させて
描かれた復元図が参考にされる事が多かったのでは、
と推測。
記載論文は見れなかったので、ハッキリした事は判りません。
また、既存の復元図に頼らず、自身で骨格を検討して
やはり眼が大きいと判断したアーティストも居ると思います。

ゲロトラのもう1つの特徴である外鰓も、
ちょっと不思議に思っているのですが、眼を小さくした上に
外鰓も無しとなるとゲロトラだか何だか判りませんし、
また記載論文に鰓の構造の記述があるようなので、
それっぽく造ってみました。

面白いアプローチが出来たんじゃないかな、と
思っていたんですが、完成後にあのダグラス・ヘンダーソンが
眼小さめ、外鰓無しゲロトラ復元イラストを描いていたのを発見。
世の中、そう上手くは行かないものです。
外鰓無し表現は思い切り良いなぁ〜。
もしかして何か新発見があったとか?、、、
ドキドキしますねぇ、、、。

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こちら、眼の部分をイエローのアクリル球に
置き換えたもの。光の加減によっては、
いい感じに光ります。
黒眼版、アクリル球版、それぞれ今度の
ワンフェスで販売予定です。



今回の作品制作で参考にした主なサイト・資料

Hairy Museum of Natural History
・Jenkins, Farish A. Jr., Neil H. Shubin, Stephen M. Gatesy,
and Anne Warren. 2008. Gerrothorax pulcherrimus from the upper
Triassic Fleming Fjord formation of East Greenland and
a reassessment of head lifting in temnospondyl feeding.
Journal of Vertebrate Paleontology 28(4): 935-950.

・「DAWN OF THE DINOSAURS LIFE IN THE TRIASSIC」
・「THE RISE OF AMPHIBIANS」
・「La Terre avant les dinosaures」
・「古脊椎動物図鑑」(朝倉書店)
・「両生類の進化」(東京大学出版会)
・「大山椒魚」(BIBLOS)